好きな人ができて、その人と晴れて恋人同士になれたら、天にも昇る心地ですよね。特に付き合い立ての頃は、初デートや初キス、彼のかっこいいところ、自慢できるところなど、いくら話しても尽きることはないでしょう。
しかし、そうした惚気は、同性からは鬱陶しいと思われてしまいがちです。初めのうちはうんうんと聞いてくれていた女友達も、繰り返される惚気にうんざりしてしまうかも知れません。
愛が溢れて仕方が無いのは分かりますが、惚気が原因で人間関係にヒビが入ったら嫌ですよね。そこで、惚気と上手く付き合っていく方法や、惚気てしまう理由についてご紹介します。惚気には、恋人との仲のよさをアピールしたい目的以外にも、いくつか理由がありますよ。それでは、意外な惚気の心理を見ていきましょう。
惚気る理由
「ただの自慢でしょ?」と思う人もいるでしょうが、惚気る人にはそれなりの理由があります。
恋をすると扁桃体が鈍る
まず、人としての機能の話です。恋に落ちると、脳にある扁桃体という部分が鈍ると言われています。この扁桃体が上手く機能しなくなると、感情が高ぶったり、反対に無関心になったりと、様々な影響が出ます。
恋をして扁桃体が鈍ることで、冷静に考えればパーフェクトではないはずの恋人が完璧で理想の人に見えたり、他人にとって不愉快なことかどうかの判断力が低下すると言われています。だからこそ、延々と惚気話をしてしまうのですね。
評価や価値を上げたい
これは主に男性に当てはまりやすいことですが、多くの男性が狙っているマドンナ的存在の女性や、高嶺の花など、普通ならば手に入れることが難しい女性を落とした時、自分の価値や評価を上げたい思いが働いて惚気てしまうことがあります。
男性は女性よりも競争心が強い生き物ですから、そうした傾向が現れやすいのでしょう。また、SNSでアピールしてきたり、友達同士の集まりなどにも恋人を連れて来たりするような場合には、自己評価を上げるために惚気ている可能性がありますよ。
幼稚である
また、長々と惚気話をして、相手を不快名気持ちにさせてしまう人は、自分のことで頭がいっぱいであると言えます。相手の気持ちを考えるところまで頭が回らないのですね。そういう意味では、幼稚な人だと言えそうです。
さらに、惚気は自慢話ですから、ナルシシズムが強い傾向にあるとも言えるでしょう。特に、惚気意外でも自慢話をする人は、これに当てはまると言えます。人よりも廃すぺっくん恋人を手に入れた自分を、他人に自慢したくて仕方ないのです。
惚気の深層心理
そもそも、なぜ人は惚気てしまうのでしょうか?そこには、様々な心理が働いていました。
ラブラブぶりを見せつけたい
惚気と言えば、なんと言ってもこのタイプが多いのではないでしょうか。女性は自分の中だけで簡潔するのではなく、人に話して発散したいと思う特徴があります。そのため、いかにラブラブなのか、自分が幸せなのかを、つい他人に話したくなるのです。
彼氏とのラブラブエピソードや誕生日プレゼント、デートでのサプライズなど、他人からすれば些細な話を長々とされると「ウザい!」と感じてしまうかも知れませんが、本人にとっては大切な思い出なのでしょう。
不安の裏返し
恋愛の自慢話でもある惚気は、長々と聞かされるとうんざりしてしまいます。「いい加減にしてほしい…」そう感じる惚気ですが、意外にも話している本人が満たされていないことがあります。
実は、恋人との関係が上手くいっていなかったり、冷たい態度に不安を感じているのを隠すように、必死で惚気ていることもあるのです。惚気は、必ずしも幸せの絶頂というわけではないのですね。人によっては、恋人との不仲を隠すために、あえて惚気ている場合もあるのです。
惚気話を聞かされるのは癪な時もありますが、不仲さを必死で隠そうとしているのだとしたら、なんだかかわいそうでもありますよね。実際にはありもしない話や、実際の話を脚色して自慢げに話しているだけかも知れないのです。
幸せ願望が強い
また、「幸せになりたい」と願う気持ちが人一倍強い人も惚気ます。誰しも、好きな人と幸せになりたいと願うものでしょうが、幸せ願望の強い人は「自分は幸せだ」と言い聞かせたいがために、人前で惚気ることがあるのです。
そうまでしなくても、本当に幸せを感じているのなら黙って噛みしめることもできるわけですが、やはり自分に言い聞かせるためには、周囲からの反応を求めてしまうのでしょう。こういう人には、嫉妬して意地悪な答えを返すのではなく、素直に「幸せそうでいね」「本当に幸せだね」などと、幸せを肯定してあげるとよいでしょう。
周囲への警戒
惚気るということは、自分たちの仲は非常によく、他人が入り込む隙がないことを暗に示しているとも言えます。つまり、邪魔をしても無駄だと、周囲を威嚇していることでもあるのですね。
特に同性は、恋愛に関して脅威になることもあります。もしも恋人がモテる人だったら、付き合っていても他の女性に取られてしまうのではないか、ちょっかいを出されるのではないかと気が気ではありませんよね。だからこそ、惚気ることで手を出すな、と威嚇しているのかも知れません。
惚気への対処方法
さて、このように、惚気にも様々な心理が働いていることが分かりましたね。これまでよりは素直な気持ちで惚気を聞くことができるようになったかも知れません。
とは言っても、やはり惚気話を聞き続けるのには限界がありますし、どうしてもイライラしてしまうことはあります。そんな時には一体どのようにすればいのでしょうか。
冷めた反応をする
やはり惚気には、冷めた態度が効果的です。「もう聞き飽きた」と素直に伝えてしまうか、そうでないなら返事をしない、生返事をするなど、淡泊な反応を返してみましょう。
いちいち本気で反応していたら疲れてしまいますからね。話を聞かせるのですから、反応が返ってこないと面白くありません。早めに惚気話を切り上げてもらう秘策にもなります。
自分も惚気る
相手が惚気るなら、こちらも同じ方法で応戦してしまいましょう。相手も、他人の惚気話を聞かされることで、その辛さやうんざり加減に気づくかも知れません。
相手は惚気ることに目が向いて周りの目に気づいていないことが多いので、冷静な対処で気づかせてあげるのは効果的です。
素直に受け止める
また、思い切って素直に受け止める方法もあります。惚気を聞かされたことで、幸せなカップルの一場面を知ることができ、幸せを疑似体験できたとも言えます。
また、幸せな話を聞いて、自分も恋がしたくなったり、今いる恋人をもっと大切にして、幸せを掴もうと思えるかも知れません。ものは考えようです。ポジティブシンキングも大切ですよ。
話題を変える
今はスマートフォンと言う便利なツールがありますから、SNSで面白そうな投稿を見つけて、話題をそらすという方法もあります。少し無理矢理ですが、興味を引けそうな投稿を見つけたらそれで盛り上がってしまいましょう。
元の惚気話に戻れないような流れを作ることができれば成功です。
席を立つ
電話やトイレなど、何らかの理由を付けて席を立ちましょう。すぐに席に戻るのではなく、じばらく1人で時間を潰しておきます。時間が経ってトイレから戻ってからもひたすらに惚気話をし続ける人はあまりいないでしょう。
相づちをそっけなくしたり、気のない雰囲気を出したりしても一向に惚気が収まりそうもない時には、こうした方法で場の空気を変えてみましょう。
不安の裏返しだと理解する
一見すると惚気ているように見えても、実は不仲だったり、何かしら恋愛の不安を抱えていることがあります。そういう場合には、本当に上手くいっているカップルを目の前にすると、自分たちは大丈夫なのかと不安に感じてしまうこともあります。
「こうだったらいいな」「きっと大丈夫だ」という気持ちで惚気ていると思えば、なんだか可愛く思えてきませんか?惚気に苛立ってしまう時には、考え方や見方を変えて、冷静に眺めてみるとよいでしょう。
惚気のメリットとデメリット
惚気ることは、幸せを実感したり、周囲を警戒したり、恋人との仲を高めたりする上でメリットもありますが、デメリットもあります。
同性から嫌われる
惚気というのは自慢ですから、やはり話を聞かされる同性からすれば面白くありません。特に、惚気話がしょっちゅうならなおさらです。「またか」と思われ、面倒臭がられたり、うっとうしがられたりして、気づかない内に距離を取られてしまうかも知れません。
女性を敵にすると怖いですから、あまり惚気すぎるのも考えものです。不安や不仲の裏返しであっても、やりすぎて嫌われてしまっては元も子もありませんから、加減することは大切ですよ。
いらぬトラブルに巻き込まれる可能性も
惚気ることによって妬まれ、黙っていれば何もなかったのに、思わぬ火種を抱えてしまうこともあります。不要のトラブルはできる限り避けておきたいですよね。人間関係はこじれると面倒ですから、自分の惚気が人から妬まれていないか、時々自分の話や態度を振り返ってみるとよいでしょう。
また、人から人へと惚気話が伝わっていく内に、いつの間にか尾ひれがついてとんでもない話になってしまうこともあります。根も葉もない噂に傷つくよりも、黙っていた方が得策です。
ライバルが増える
惚気ることで、いかに恋人が魅力的かを伝えることにもなります。だからこそ自慢もできますし、よい気分にもなれるわけですが、それは同時に、ライバルを増やすことでもあるのです。もしも大好きな恋人を他の女性に取られてしまったら…と考えると、惚気すぎることには大きなリスクが伴いますよね。
素敵だからこそ、あえて惚気ず、2人だけの秘密にしておくことも賢い選択ですよ。自分だけが彼の本当に素敵なところをしっているというのも、優越感に浸ることができて気持ちよいものですしね。
恋愛にしか生きがいのない人だと思われる
また、惚気てばかりいると、恋人と過ごす以外に「自分」というものを持っていない人だと思われてしまう可能性もあります。恋愛は大切ですし、人を大きく成長させてくれます。人生を豊かに彩るかけがえのないものですよね。
しかし、それだけに偏ることは何においてもよくありません。バランスを考えつつ惚気るようにしましょう。
まとめ
惚気というと、非常に面倒でイラつくものだというイメージが強いかも知れません。初めのうちは笑って聞いていられても、だんだん嫌気が差してきて、相手をするのも嫌になってくる…そんな風に、人間関係にもヒビが入ってしまうのはもったいないですよね。
ですから、惚気る方は、話を延々と聞かされる相手の立場を考える冷静さを持ち、聞かされる方は、そこに隠された本音に耳を傾けてあげましょう。
恋愛は幸せを運んでくれますが、同時に不安な気持ちも運んでくるものです。どんなにラブラブカップルでも、実は不安を抱えていることだってあるかも知れません。温かい目で見守ってあげることで、惚気の苛立ちも解消するのではないでしょうか?