モテる男性には、イケメンや男前、色男など、様々な呼び方があります。
どれもかっこよく、女性に人気が高い点では同じですが、その中でも色男には、ただモテる以外の意味も含まれていますよ。
少女マンガなどに登場する、いわゆる優男は、このタイプかも知れませんね。ではなぜ、色男がモテるのでしょうか?色男の特徴と、モテる理由について見ていきましょう。
色男とは
色男というと、見た目が美しく女性にモテるイメージがありますよね。しかし、ただかっこいいとかモテるだけなら、イケメンや男前も似たような意味を持ちます。
では、色男はイケメンや男前とはどう違うのでしょうか?
色男の意味
色男には、見た目が優れている美男子や、女性にモテるという2つの意味があります。つまり、容姿端麗でなくとも女性からモテる男性は色男と呼ばれるわけですね。
語源は歌舞伎
ちなみに、色男という言葉は歌舞伎から来ています。歌舞伎はどんでん返しや黒幕、大詰めなど、様々な言葉の語源になっていますが、色男もその1つで、元々は濡れ場を演じる人のことを言っていました。
なぜ色男と呼ばれたかと言うと、顔を白く塗り、美男子に見えるようにしてたためです。それが今や濡れ場の意味は取れて、単純に整った顔立ちやモテる男性を指すようになったわけですね。
色男と男前の違い
色男も男前も、見た目が整っている点では同じですが、大きな違いがあります。それは、女性との関係です。
モテる対象が違う
また、色男が女性にモテるのに対し、男前な人は同性からも人気があります。それは、男気の強さや責任感から、憧れの対象になりやすいからでしょう。
また、男前は見た目だけでなく内面を指すこともあるため、たとえ見た目がかっこよくなくても男前と評されることがありますが、色男はそういったことがありません。
女性関係が派手
色男は情夫という意味もあるほどで、美しい見た目や女性付き合いの多さなど、どこか遊んでいるイメージがつきまといます。やはり多くの女性にモテ、その分女性関係が激しくなりやすいのでしょう。たとえば、色気があり、なぜか惹かれてしまうとか、セックスアピールが強いために、セクシーで誰彼となく女性と関係を持ったり、女性に言い寄られたりする特徴があります。
こうした色男は、必ずしもルックスがよいとは限らず、イケメンでないのにセクシーだったり、話術が上手かったり、何となくよい雰囲気になったりして、多くの女性と関係を持つことが多いのです。別段かっこよくないのにとっかえひっかえ女性と付き合っている人や、彼女の途切れない男性は色男と言えるでしょう。
内面の違い
女性にモテ、情夫の意味合いもある色男に対し、男前にはそういった意味はありません。男前はかっこいいだけでなく、男気あり頼れる男性を指しますが、色男には男らしさという意味は含まれません。
マンガなどでも、色男は優男であることが多く、女性にだらしなかったり、どこか女々しさを持っていたりしますよね。
成り立ちが違う
また、男前と色男とでは、同じ歌舞伎を語源としていても成り立ちが違います。色男は濡れ場を演じる人を指していただけのことはあり、女性好きで、女性関係の多い男性です。
一方で、男前には「動く男性」という意味があり、歌舞伎俳優の中でも、動きがあって美しい男性を指す言葉でした。そして、動きのある美しい男性が、すなわちかっこいい男性という意味になったのです。何となく意味が違うイメージがある2つの言葉には、このような違いがあったわけですね。
色男と二枚目
かっこいい人を、少し古風な言い方で「二枚目」と言うことがあります。この二枚目という呼び方は、色男や男前と同様に、歌舞伎が語源になっていますよ。
二枚目=色男
歌舞伎では、芝居小屋の前に役者たちの看板を掲げていました。看板は全部で8枚あり、主役が1枚目、かっこよく、男女の恋愛などを演じる役が2枚目、滑稽なお笑い担当が3枚目に掲げられていたため、かっこいい人を二枚目、と呼ぶわけです。
また、かっこいいと言っても男気のある男前な人と、セクシーで女性を惹きつける色男など、種類がありますが、歌舞伎で言う二枚目は色男を指します。つまり、色男と二枚目は本来、同じ意味なのです。
江戸時代の色男
ちなみに、江戸時代の色男を演じたものとして、俳優の桐山漣さんがいます。2015年に放送されたNHKのドラマ「まんまこと~麻之助裁定帳~」で、桐山さんは主人公である麻之助(福士誠治さん)の幼なじみである八木清十郎を演じています。
この八木清十郎が色男で、町名主の跡取り息子という役どころなのです。オシャレで粋な遊び人、常に複数の女性と付き合っている、という設定がすでに色男ですよね。
色気のある人の特徴
色男の特徴である、色気について見てみましょう。やはり、色男というだけあって、単純に男らしかったり顔立ちのかっこいい男前にはない、色気を持っているものです。
そして、その色気が多くの女性を惹きつけ、虜にするのですね。では、色気のある男性には、どのような特徴があるのでしょうか?
ミステリアス
人と言うのは、常に自分の全てをさらけ出しているわけではありません。それでも、あの人はこんな人、という決まったイメージは抱かれやすいものですよね。
しかし、色気のある男性は、全てを見せない、どこかミステリアスな面を持っているのです。何を考えているか分からなかったり、普段とは違った一面が垣間見えたりすると、魅力的に感じますよね。
さらに、ミステリアスな人は、人と違った視点で物事を見ることができるため、個性的な判断や決断に目を見張ることもあります。女性だけでなく、同性からも一目置かれるという意味でも、ミステリアスな面を持った男性は魅力的で、人を惹きつける力があると言えるでしょう。
落ち着いている
落ち着きのない人は、それだけで随分子供っぽく見えますし、いざという時頼りないですよね。しかし、落ち着きのある人なら頼りがいがありますし、冷静な判断に救われることもあります。
落ち着いていると知的にも見えますから、そうした内面からにじみ出すスマートさが、その人をより魅力的に見せてくれるのです。
レディーファースト
レディーファーストができる人は魅力的です。それも、計算が見えてしまっては意味がありませんが、普段からレディーファーストを心がけている人なら、自然にできてしまうのでスマートに見えます。
そして、レディーファーストができると紳士的で大人の印象になりますから、大人にしか出せない色気をまとうことができるのです。アピールしないところが、かえって色っぽいのかも知れませんね。
よい香りがする
女性でも、すれ違いざまにふと香る匂いに惹かれてしまうことがあります。男性でも同様に、ふとした瞬間に香る程度のさりげない香りが、女性にとっては魅力的に感じられるのです。
色香というのは、強すぎる香水では伝わりません。あえてさりげなくすることで、何となく「よい」と感じさせ、大人の色香を演出するのですね。
包容力がある
また、包容力があるのも特徴です。包容力のある男性は一緒にいて落ち着きますし、大人の魅力を感じますよね。さらに、自信もあるので決断が早く、堂々としています。
強すぎる自信はナルシストに見えるリスクもありますが、大人の色気を放っている人は、そのバランスが絶妙なのでしょう。
穏やかな話し口調
話し方が穏やかで優しい印象なのも、色気を感じる要素の1つです。元気でハキハキとした話し方も気持ちよいですが、穏やかでゆったりと構えている人の方が、落ち着きがあって大人っぽく見えますよね。その雰囲気が色気を醸し出すのです。
色男と言えば、やはり優しげで女性的なイメージが強いですが、それは穏やかな話し口調にも要因があるのでしょう。女性が惹かれる理由が分かります。
女性を喜ばせるのが上手い
色気のある男性は、女性を喜ばせることにも長けています。何をすれば女性が嬉しいと感じるのか分かっているので、より多くの女性から好意を持たれやすいと言えます。
女心が分かっていない男性よりも、女性というものを理解して、上手に喜ばせてくれる男性に、女性はくらっとくるのでしょう。一緒にいて楽しいですし、サプライズが上手いと大人の余裕や品格を感じますよね。
ロマンティック
夜景を楽しめる場所で素敵なディナーを演出してくれたり、帰り道にさりげなく待っていてくれたりと、一歩間違えるとクサいと思われてしまうようなことをスマートにできるのも色気のある男性の特徴です。
あからさまな演出では冷めてしまいますが、ごく自然に行えるからこそ、女性のハートを掴むことができるわけですね。
細かいところまで行き届いたオシャレ
たとえば、さりげなくよいブランドの時計やバッグを持っているなど、あまり目に付かないところでしっかりとオシャレをしている人は魅力的です。あからさまなブランドで着飾るのではなく、さりげないオシャレをしているところがポイントですね。
また、スキンケアは爪など、体のメンテナンスもきちんとしていると、美しく見えますし男の色気を感じさせます。美容男子などというわけではなく、あくまで自然な手入れをしているところが、ふとした瞬間に色気を感じさせるのでしょう。
また、服の着こなしが上手いことも、色気を感じるポイントです。これは、たとえ見た目がかっこよくなくても言えることです。顔はもちろん女性によい印象を持ってもらうために大切なポイントですが、着こなしが素敵だと、それだけで好印象を与えるのです。
こなれた着こなしや、上級のオシャレをしていると、大人の余裕がかじられて素敵ですよね。一緒にいても安心できますし、その色香にときめいてしまうことでしょう。
行動がスマート
ロマンティックなことができたり、さりげないオシャレができたりと、様々な点で大人の余裕を感じさせる人は魅力的です。それは、行動が落ち着いていて、ゆったりとしていることもポイントですよ。
時間に追われたり、肝心な時に忘れ物やミスをしたりしてバタバタする男性は、女性から見ると頼りなく、せっかくのデートも台無しになってしまいます。
しかし、行動に余裕のある人は、手抜かりも少ないですし、1つ1つの動作がゆったりしていてスマートなので、美しく見えるのです。落ち着きある鼓動は、その人を何倍にも美しく、魅力的に見せてくれるのですね。
まとめ
このように、色男には様々なモテ要素とモテテクがあります。単なる優男ではないわけですね。また、色男だけがモテるわけではなく、男前だって女性から見れば十分に素敵な異性です。要するに、女性だけにモテるのか、男性にも人気があるのかという点で、男前と色男は一線を画するわけです。
どちらの方がよい、ということはありませんが、色男は恋多き男だけに、女性とのトラブルもつきものでしょう。火遊びがすぎて大変な失敗だけはしないように気をつけたいものですね。
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