赤ちゃんのうんちは大人のものと違ってにおい、色、回数なども異なります。また、新生児はデリケートなため少しでも変化があるとお父さんやお母さんは心配になってしまいますよね。
そんな赤ちゃんの正常なうんちの状態や、気をつけたほうがいい状態を紹介していきます。
赤ちゃんのうんちについて
赤ちゃんは成長も著しいため、月齢ごとでもうんちの状態は変わってきます。特に新米パパやママにとっては最初の1ヶ月は分からないことや不安なことも多いものです。小さな変化でも心配になってしまうものですが、すべての変化が危ないものではないのです。
新生児と呼ばれる生後1ヶ月のこの時期、赤ちゃんが口にするものは母乳やミルクだけです。摂取しているものが水分ですので、うんちも水っぽいものになります。通常、大人であれば下痢のようでおなかの調子が悪いのかと思ってしまうところですが、生後1ヶ月の赤ちゃんにとっては当たり前のことなので、心配はいりません。
新生児のうんちの回数
1日の回数はだいたい5~7回が目安になります。赤ちゃんによっては10回を超えることもありますが、授乳の回数と関連しているものなので、多くても異常ではありません。授乳のたびにおむつ交換が必要になってくるので、こまめにチェックしてあげましょう。
また、新生児の肌は特にデリケートですので、おむつが原因でかぶれてしまうこともあります。常に清潔を保つためにもこまめなチェックを忘れないようにしましょう。
うんちの状態
母乳やミルクのみで固形物を食べていないので、うんちは水っぽいものになります。色は黄色や緑色をしていて、少し酸っぱいようなにおいがするのが特徴です。また、新生児であるこの時期特有の「胎便」と呼ばれる黒いうんちが出ることがあります。
これは赤ちゃんがお腹の中にいたときに羊水などを飲んでいるのが原因ですが、病気ではないので安心してください。
新生児の下痢について
新生児のうんちは水っぽいもの、と聞くとじゃあ下痢はしないのか。と思ってしまいますがそうではありません。何らかの原因でお腹を壊して下痢をしている場合もありますので注意が必要です。
普通の場合と見分けるのは難しいですが、体調不良のサインが隠れているかもしれないので、見逃さないようにしましょう。
新生児の下痢の症状
基本的にはうんちをした後の赤ちゃんの顔色がよく、元気そうであれば問題はありません。ですが、いつものうんちよりも水っぽく、回数も増えているようであれば下痢をしている可能性が高いです。
吹き出すような感じで勢いよく出る場合にも下痢が考えられますので、日ごろからしっかりと観察しておくことをおすすめします。また、明らかに回数が増えている場合には分かりやすい目安になると思いますので、少しでもおかしいと感じたらそのまま放っておくことのないようにしましょう。
新生児の下痢の原因
新生児の下痢を見つけたときに重要になってくるのは発熱の有無です。
発熱がない場合にはアレルギー・生理的現象などが考えられます。この場合には急を要するものではないので、少し様子を見てみましょう。ですが、下痢が長引く場合には早めに医師に商談することをおすすめします。
発熱がある場合に考えられるのは、ウイルスや細菌に感染している可能性があるということです。新生児はお母さんからの免疫をもらっていますが、すべてのウイルスや細菌に免疫があるわけではないので、感染を起こしてその症状の一つとして下痢があらわれていることもあります。
下痢のほかにもぐったりしている・食欲がない・おう吐・白っぽい下痢・赤黒いうんちなどの症状がある場合にはすぐに病院を受診しましょう。また、あやしても泣き止まなかったり、ぐったりしていて反応がない場合などは急を要しますので、夜間救急などですぐに病院に行きましょう。
大人にとっては大丈夫なウイルスや細菌でも、赤ちゃんにとっては命にかかわる可能性もありますので、迅速な対応が必要です。
母乳と下痢の関係性
母乳育児の赤ちゃんは、ミルク育児の赤ちゃんと比べて比較的うんちがゆるく、回数も多いとされています。
あくまで個人差がありますが、母乳に含まれているビフィズス菌が赤ちゃんの腸内で活発に動いているからだとされています。これだけ聞くとミルク育児の方がいいような気もしますが、ビフィズス菌はとてもいい腸内細菌ですし、母乳にはミルクでは摂取できない免疫を助ける成分も含まれていますので、悪いものではありません。
また、ミルク育児の赤ちゃんは新生児でも茶色く堅めのうんちをします。そのため、ミルクから母乳・母乳からミルクに切り替えた際にはうんちの状態が変化しますので注意してみてあげましょう。
母乳の場合
- 色は黄色や緑色
- 酸っぱいようなにおい
- 1日5~7回(場合によっては10回ほど)
- 堅さはゆるめの液状やペースト状
- ミルクよりもゆるくなりやすい
ミルクの場合
- ミルクのメーカーなどで差は大きいが、黄色・茶色・緑色など
- 母乳と比べてほぼ無臭
- 母乳よりは回数が少ないこともある
- 堅さは粘り気のあるものになる(ミルクの白いつぶつぶが混じることも)
- 母乳よりも便秘になりやすい
以上が母乳育児とミルク育児の場合のそれぞれの特徴ですので、覚えておいて参考にしてみてください。
水分補給をしっかりする
下痢になった場合には体内の水分がどんどん排出され、知らないうちに赤ちゃんが脱水症状を引き起こしていることもあるので、積極的に水分をあげるようにしましょう。
母乳やミルクは欲しがるだけあげて、回数も増やしてあげてください。赤ちゃん用のイオン飲料をあげるのもいいですが、糖分が多く過剰摂取になる可能性もあるのであげすぎないようにしましょう。新生児は意思表示があまりできないため、気づかないうちに…ということも考えられます。
日ごろからお母さんやお父さん、周囲の大人たちが赤ちゃんの様子をしっかり観察し、小さな変化にもすぐに気づいてあげられるようにしましょう。
うんちの状態は毎日チェックする
母乳なのかミルクなのかによっても新生児のうんちの状態はかなり変わってきます。体調の変化によるものなのか、摂取するものによる変化なのかを見極めてあげましょう。また、生後3ヶ月頃までは水っぽいうんちが出ますが、生後4ヶ月あたりからうんちはだんだん堅めになっていきます。便秘も起こしやすくなるので注意しましょう。
離乳食が始まると食べたものによってうんちの状態が左右され、変化が大きくなってきます。おむつ替えに慣れてしまうと小さな変化に気づけなくなってくるので、1日1回うんちの状態を記録しておくのもいいかもしれません。赤ちゃんの体調が悪くて病院を受診した時に記録したものを医師に見せれば、医師も状態を把握しやすくなるかもしれませんね。
赤ちゃんにとってうんちは健康状態を表すバロメーターなので、しっかり見てあげてくださいね。
まとめ
新生児のうんちの状態や気をつける症状が分かったと思います。意思表示が難しい赤ちゃんは大人がその変化に気づいてあげなくてはなりません。新米のママやパパにとっては分からないことが多く大変だとは思いますが、不安なことや気になることはそのままにせず、医師や先輩ママパパなどに相談しましょう。
また、地域の保健所によってはパパママ教室などを開催し、赤ちゃんの健康状態や育児についての講習を行っているところもありますので、活用してみるものいいですね。
お父さんお母さんも赤ちゃんと一緒に成長していけるのが1番ですね。
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