体はそこまで太っていないのに、何故か太ももだけが太くて悩んでいる方、ダイエットをしてもなかなか太ももが痩せなくて悩んでいる方は意外と多いのではないでしょうか?
実は太ももが太くなるのには原因があって、その原因によってどのように対処すれば改善できるかの解決策も異なっているのです。
この記事では、太ももが太くなる原因とその解決策について詳しく御紹介いたします。
自分の太ももは太いのか?太ももの太さの理想値を測定
太ももは、体の他の部位に比べて太いため、単純に太いと判断している方もいるかもしれません。しかし実際はバランスも大切なので、気にするほど太くはないと言う場合もあります。まずは理想の太ももの太さの計算式を御紹介いたします。
身長(cm)×0.3=理想的な太ももの太さ(cm)となります。
すなわち、身長160cmの方の場合、160×0.3=48cmが理想の太さとなるのです。この数値より著しく大きな値になる場合は、下記に解説するいずれかの原因が当てはまる可能性がありますので、注意が必要です。
太ももが太くなる原因とは?
太ももが太くなる原因には、代表的なものとして下記の4つが挙げられます。
骨盤の歪みによるもの
骨盤は体の中心に位置しており、体全体を支える働きをしています。そのため、骨盤が歪んでいるせいで支障が出てしまう箇所は意外にも多く、股関節が痛くなったり、肩こりが発生したりとその症状は多岐に渡ると言われています。
その1つとなるのが、太ももが太くなる事であり、骨盤が正しい位置からずれる事によって、緩んだ筋肉が脂肪に変わってしまい、筋肉量が少なくなってくると更に正しい姿勢を取り続ける事が困難となってきます。
骨盤の歪みは姿勢の悪い人に多く、歩いているとどちらか一方の靴がすり減ってしまったり、立っている時にどちらかの足に重心をかけてしまったりする方に多い原因です。1日だけ注意しただけでは治るという問題ではないため、継続的な努力が必要となる問題です。
ただ単純に脂肪(セルライト)が多いから
ご自身の体にプニプニとつまめる部分が多い場合、それは筋肉ではなく脂肪なので蓄積しすぎないように注意する必要があります。
脂肪は、食物により摂取されて体に吸収される以外に、絶えず分解されています。しかし吸収する脂肪の量が分解される量よりも多くなってしまうと、単純に体に蓄積されてしまいます。脂肪は血中脂肪となり、大切なエネルギー源となる一方で、摂り過ぎは良くないという事が分かります。
炭水化物による糖質も、余分に摂取してしまうと中性脂肪として蓄積される仕組みとなっています。糖質はブドウ糖に分解されて、同じく血糖として体に必要なエネルギー源となります。しかしこちらも余ってしまったブドウ糖は中性脂肪として体内に蓄積されてしまうため、同様に摂取のしすぎには注意する必要があるのです。
これら蓄積した脂肪が塊となったものを「セルライト」と呼んでいます。皮膚の表面から見ると、肌が凸凹しているように感じるでしょう。脂肪細胞が固まって巨大化し、血行が悪くなった脂肪細胞のせいで老廃物も付着してしまう場合があります。この状態まで進行してしまうと、食生活の改善や運動では除去するのが難しく、専用の解決策を取り入れなければ除去できないとさえ言われています。
足がむくんでいるため
むくんでいる場所としては足が多いのではないでしょうか?これは、血液を送るために心臓以外に足の筋肉を必要としている事が元になっており、足の筋肉を使っていない人に増えがちな症状だと言われています。立ち仕事やデスクワークといった、同じ姿勢をしている方は、足の筋肉を積極的に使わないためむくみやすく、運動をしている人は足の筋肉を使用しているため、むくみは比較的少ない傾向にあります。
血液は、酸素や体に必要なものをリンパ管を通じて体の各細胞に送っています。逆に、体の各細胞から発生した老廃物や二酸化炭素などをリンパ管を通じて回収してきます。しかし、この際に本来回収され排出されるはずの細胞外の水分が停滞し、その量が全体重の約15%を超えてしまうと、これが原因となってむくみが発生する、というメカニズムがあります。
少し押してみてもなかなか元の状態に戻らない場合は、むくんでいる状態であり、皮膚の下に排出されない水分が溜まっている状態にあるのです。
過去もしくは現在、継続的にスポーツをして、筋肉があるため
何かスポーツをやっていたり、継続的に脚の筋肉トレーニングをしている方の場合、筋肉がついているのが原因で太ももが太くなっている事が多いです。そのため、決して不健康に太いわけではなく、仕方がない部分もあります。
ただ、過去にスポーツをやっていて今は辞めた…という方の場合、運動をしなくなる事によって筋肉量が減るために、消費カロリーも低下します。これを気にせず同じ量の食事を続けていると、ついた筋肉の上に脂肪が蓄積していくため、更に太い太ももになってしまいます。筋肉は脂肪となり厚い塊となるため、通常よりも元に戻すのには時間を要すとも言われています。
太ももが太いのを解決するための対処法
ではこのように太ももが太い状態を改善する方法はないのでしょうか?以下に解決策となる対処法をいくつか御紹介いたします。
食生活を見直す
脂肪やその塊のセルライトが原因で、太ももが太い方の場合には食生活を見直す必要がある場合があります。中性脂肪として蓄積するのは、脂質を多く含むもの、炭水化物すなわち糖質を含むものなので、それらの摂取量を少なくすると効果的な場合が多いです。また、総合的に摂取しているカロリーを減らす事が大切なので、高カロリーなメニューは控えると良いでしょう。
あくまでバランスが大切なので、脂質・糖質を摂ってはいけないという意味ではありません。逆に言うと、摂取する栄養分はまんべんなくバランスの良い状態にして、若干脂質や糖質の量を気にする程度がおすすめです。
足がむくみやすい方は、塩分量に注意すると良いです。食塩、すなわち塩化ナトリウムを過剰に摂取するとナトリウムイオンの濃度が高くなり、それを薄めようとして水分を体内に補充しようとします。しょっぱいものを食べすぎると、喉が渇き、水を飲む…という行動はむくみを引き起こしてしまう悪循環と言えるでしょう。
適度な運動をする
適度な運動をする事で、摂り過ぎたカロリーを消費する事が出来ます。それだけではなく、基礎代謝を上げて血行を良くするように働きかけることで、冷え性やむくみの防止にも繋がるのです。
基礎代謝をあげるためには、筋肉量を増やす事が必要なのですが、いきなり筋肉トレーニングをしたり、過度な運動をするのは、なかなか継続していくのが難しいでしょう。そんな時に効果的な運動と言われているのが「ウォーキング」です。
辛いと感じない程度の運動を継続的に続ける事が大切なので、毎日20分でも30分でも良いので、忙しくても出来る範囲で続けていく事が大切です。
ストレッチや入浴やマッサージで、血行を良くする
マッサージをする事で代謝が促進する傾向にあるため、筋肉を使う事がない部分などで指圧をするのは効果的のようです。あくまで、ぐりぐりと強く押すのではなく、気持ち良い程度の強さが良いです。特に前ふとももは筋肉を使う機会が少ないので、全体を時間をかけて揉みほぐしてあげましょう。血行を良くすることで老廃物の除去にも繋がるというメリットもあります。
また、適度な運動と合わせてストレッチをやる事も効果的です。お風呂上りやウォーキングの後の体が暖まっている時には、脂肪もやわらかくなるためほぐしやすくなります。太ももの前・後ろ・中側を伸ばす方法がありますので、ご自身の体力に合わせて無理のない程度に取り組んでみましょう。
現代は浴槽に浸からずに、シャワーのみですましてしまう方が多いかもしれませんが、半身浴をする事はとても大切です。お風呂に浸かる事で、汗と一緒に毒素を体外に出すようになるため、基礎代謝をあげて、脂肪燃焼に繋がるためです。面倒くさがらずに、たまにはリラックスも兼ねて、ゆっくり入浴してみてはいかがですか?
日常的に姿勢を意識して過ごす
こちらは、骨盤に歪みがあるのではないかと感じる方に気を付けて欲しい点です。普段から体のどちらかに体重をかけていたり、背骨が曲がる姿勢を多くしていたり、靴がいつも同じ方向から壊れてしまったり、鞄を同じ肩にかける癖があったり…他にも色々と考えられますが、このような事が頻繁に起こっている場合は注意が必要です。
骨盤は体の中心にあるので、太ももが太くなるだけでなく、骨盤のゆがみ故に他のさまざまな部位に障害が出てくる事も考えられます。座っている時は、姿勢を正すようにと意識してみるだけで継続的に続ければ、体全体のバランスを保つ一歩となります。
また、デスクワークや同じ姿勢を続ける作業をされている方は、ある程度の時間が来たら姿勢を変えてあげたり、こまめにストレッチをしてあげたりして、血流が悪くならないように気を付ける必要があります。毎日のちょっとした積み重ねが大切なのです。
まとめ
太ももが太い原因には、骨盤の歪みが影響している可能性があるという点はご存知なかった方も多いのではないでしょうか?
体の中で他の部位より太いから単純に太いと判断していたり、運動をしていて健康的に筋肉がついているだけなのについ気にしてしまったりと、人によってさまざまな悩みはあるはずです。
ただ、肥満・むくみ・姿勢など、ちょっとした事で改善できる事も多いので、解決策を元にして、無理のない程度に改善できるよう試みて欲しいです。