近年「サブカル女子」という言葉を目にしたり、耳にしたりする機会が増えていますが、具体的にどのようなタイプの人たちがサブカル女子に該当するのでしょうか?
一般的な男性にとっては、普通の女性とサブカル女子の違いについて、詳しく考えてみたことすら無いかもしれませんね。また、同性から「サブカル女子みたい」と言われても、ピンと来ない女性もいるかもしれません。
とは言っても、実はサブカル女子に分類される女性は、様々な特徴を有していて非常に個性的な人たちですので、ちょっとしたコツさえつかめば案外簡単に見分けることが可能です。
そこで今回は、サブカル女子という言葉の意味を再確認した上で、サブカル女子の外見的特徴や内面的特徴について、ご紹介したいと思いますので参考にしていただければ幸いです。
サブカル女子とは?
そもそも「サブカル女子」とは、どのような意味を有する言葉なのでしょうか?サブカル女子という言葉自体は知っていても、その意味を詳しく調べた人は少ないのではないでしょうか。サブカル女子の様々な特徴について言及する前に、まずは「サブカル女子」という言葉の意味を知っておく必要があります。
そこで、「サブカル女子」という言葉の意味について、再確認しておこうと思います。
サブカルとは?
サブカルとは、サブカルチャー(Subculture)の略語で、ある一つの社会の中で主流となっている文化(メインカルチャー)に与せず、社会の中の少数派集団に属する人々が有する独自の文化や価値観のことを言います。
サブカルチャーの本来的な意味
サブカルチャーの本来的な意味は、一つの国を社会集団として見た場合に、その国の主流・多数派をなす民族・文化・価値観のことをメインカルチャーと言い、それに対する少数民族・文化・価値観をサブカルチャーと位置付けられていました。
その意味では、例えば、少数派民族や少数派民族が有する文化・価値観もサブカルチャーに当たりますし、レズビアンやゲイといった多数派の価値観から外れる価値観を有するグループもサブカルチャーに該当すると言えるでしょう。
サブカルチャーの意味の変遷
このようなサブカルチャーの本来的な意味に対して、サブカルチャーの意味付けが少し変わっていきます。つまり、サブカルチャーとは、基本的にハイカルチャーとサブカルチャーという対比構造として位置付けられるようになるのです。
ハイカルチャーとは、いわゆる文学・法学・美術・音楽など人類が歴史的に育んできた学問体系や文化のことです。そもそも、かつては一定の教養を有する資本家層や知識人しか、このような文化を享受できない時代が存在したのです。
それに対して、20世紀以降の映画などの大衆娯楽や大衆文化をサブカルチャーと呼び、ハイカルチャーとサブカルチャーの対比構造が生まれるのです。
日本におけるサブカルチャーの意味
日本にサブカルチャーという概念が入ってきたのは1980年代頃とされ、既存の価値観や伝統から外れた文化という意味で使われ、いわゆる外来語として本来の意味とは少し異なる意味を有するようになります。
日本におけるサブカルチャーという言葉は、本来的な意味で用いられることは無く、大衆文化の中でも特に1980年代当時に既存の価値観や伝統から外れてマイナーな趣味であったマンガ・アニメ・ゲームなどの新興文化を意味するようになりました。
そして、さらに時代の進展により趣味の細分化・マニアック化がなされていくと、サブカルの範囲も広がりを見せ、少数派のマニアックな趣味とほぼ同義と言える意味を有するようになります。そして、現在の日本におけるサブカルチャーという言葉には、「自分たちは他とは異なる」という差別化・差異化のニュアンスが非常に強く含まれているのです。
サブカル女子とは?
このように日本におけるサブカルチャーという言葉は、自分は他と異なるという差別化・差異化のニュアンスを強烈に含んだ、少数派のマニアックな趣味や文化を意味します。
それゆえ、サブカル・サブカルチャーの範囲に含まれる趣味・文化は、非常に雑多で様々な分野に及びます。例えば、もともとサブカルとされていたマンガ・アニメ・ゲームなどだけでなく、愛好者の少ないマイナー音楽やマイナー映画、ミリタリー趣味、地下アイドルなど様々なサブカルのジャンルが登場しています。
そして、このようなサブカル・サブカルチャーを愛好する女性たちのことを、サブカル女子と呼ぶわけです。
サブカル女子の外見的特徴
それでは、サブカル女子と呼ばれる女性には、どのような特徴が存在するのでしょうか?まずは、サブカル女子の外見的な特徴について、ご紹介したいと思います。
ただし、サブカル女子の全てに後述の特徴が見られるわけではなく、また外見的な特徴と一致するから絶対にサブカル女子だというわけでもありません。あくまでも、サブカル女子には後述の特徴が見られる傾向があるにすぎないことに注意しましょう。
髪型・ヘアスタイル
サブカル女子に限らずオタク男子・サブカル男子など、いわゆるマニアックな趣味に傾倒すると、どうしてもお金がかかります。といっても、多くの人は使えるお金に限界がありますので、使える範囲のお金をやり繰りするしかありません。
それゆえ、サブカル女子に見られる特徴として、黒髪のボブスタイルやマッシュルームヘアなどのお手入れが簡単な髪型・ヘアースタイルを選択する傾向にあります。とはいえ、ただ単に費用や手間がかかるからロングヘア・茶髪・パーマなどを避けているわけではなく、同年代の女性がそのようなヘアスタイルをするからこそ、黒髪ボブヘアやマッシュなどの「きのこヘア」で個性を主張して差別化をしているわけです。
また、「髪の毛は女性の命」と言われるように、長く美しい髪の毛は女性らしさの象徴でもあります。そのため、ボブやマッシュなどのショートヘアにする勇気がないサブカル女子は、いわゆるお団子ヘアにする傾向があります。お団子ヘアの場合、お団子の位置をアレンジすることで個性をアピールでき、特に頭のトップにお団子を持ってくるアレンジがサブカル女子には多く見られるようです。
メイク
サブカル女子には、メイクにおいても特徴的な傾向が見られます。サブカル女子に良く見られるメイクが、いわゆるおフェロメイクで、おしゃれでありながらフェロモン溢れるメイクです。
おフェロメイクのポイントは、リップやチークなどで発色の良い色味を際立たせる点にあります。例えば、発色の良い赤リップを用いたり、マットな赤リップを下地に使って潤いのあるグロスを重ねたりするなど、サブカル女子はリップメイクで個性を主張します。また、サブカル女子のおフェロメイクでは濃いめのチークも特徴的で、赤・ピンク・オレンジといった色が人気となっているようです。
このようにサブカル女子は、多くの同年代の女性が好むモテ系メイクとは一線を画し、どちらかというと顔周りを派手で個性的な印象を周囲に与えるメイクを好む傾向にあると言えるでしょう。
服装・ファッション
サブカル女子の服装は、メイク以上に個性的かつ派手な傾向があります。多くの同年代の女性が好むモテ系ファッションやお嬢様系ファッションとは異なり、サブカル女子は蛍光色など色使いが非常に派手だったり、普通の女性が選ばないような柄物の服装を選んで着用したりします。
このような書き方をすると、メイクの派手さと服装の派手さが喧嘩してファッションのトータルバランスが崩れそうにも思えますが、そこはサブカル女子のファッションセンスによって上手くバランスや統一感がとれているのですね。
そして、サブカル女子のファッションが上手く統一感を保つために欠かせない要素として、チョーカーや丸サングラス・丸メガネなどの小物類が挙げられます。赤いリップとチョーカーの相性は良く、またフレームの大きい丸サングラスや丸メガネは小顔効果をもたらすほかに、ボブやお団子ヘアとの相性もバッチリです。同様にベレー帽なども、サブカル女子に好んで利用されます。
また、サブカル女子の得意分野・ジャンルによっては、コスプレのような服装やゴスロリ系といった際立って特徴的な服装を身につけていることもあります。
持ち物
コアでマニアックな趣味に傾倒していくと、どうしても情報を写真などで残したくなったりするものです。中には、自身の有するサブカル情報をサイトやブログで配信するサブカル女子もいて、その際に画像を掲載していることも少なくありません。
それゆえ、サブカル女子に見られる典型的な持ち物として、一眼レフカメラが挙げられます。より良い写真やシャッターチャンスをものにするため、普通の女性が使うデジカメやスマホカメラでは物足りず、一眼レフカメラを持ち歩くことがこだわりなのですね。
また、音楽好きなサブカル女子の場合には、音質にこだわった大きめのヘッドホンを身につけていたり、お気に入りのバンド・アーティストのライブで購入した缶バッチがカバンやリュックに沢山ついていたりします。
サブカル女子の内面的特徴
このようにサブカル女子は、興味を持つサブカルチャーによって違いはありますが、非常に特徴的な外見をしている傾向があります。
しかしながら、サブカル女子の本質は、その外見的特徴よりも内面的な特徴にこそ存在すると言えるでしょう。そこで、サブカル女子の内面的な特徴について、ご紹介したいと思います。
ただし、外見的特徴の項でも触れましたが、あくまでも後述の特徴が見られる傾向があるにすぎませんから誤解しないようにしてください。
サブカル女子の本質
前述したように日本におけるサブカルチャーという言葉には、「自分たちは他とは異なる」という差別化・差異化のニュアンスが非常に強く含意されています。
そのためサブカル女子の内面的な本質として、文化的なメインストリームや主流派に属することを嫌い、マイナーな趣味的グループに属することや文化的な少数派であることに自らの存在価値を見出す傾向が強いのです。
例えば、音楽好きのサブカル女子の場合、バンドやアーティストがメジャーデビューする前のインディーズ時代に関心を抱いてファンとなり、小さなライブハウスなどに通いつめてマイナーなバンドマン応援します。それは周囲の一般的な人から見ると、とてもマニアックな行動・趣味に映ります。しかしながら、そのバンドやアーティストがメジャーデビューを果たし一般人に受け入れられると、その途端に興味や関心を失っていくのです。その理由は、自分は多くの一般人とは異なり音楽を深く理解し見る目があるのだという強烈な自意識や差異化の心理にあると言えるでしょう。
ですから、サブカル女子の興味の対象がお笑い芸人や俳優などの芸能人ならば、いわゆる売れる前の下積み時代にこそサブカル女子には価値があって、テレビで良く見かける程度に売れてしまうとサブカル女子的には価値がなくなるわけです。このような現象は、サブカルのジャンルが映画・マンガ・アニメなど他のものでも同様で、マイナーな内はサブカル女子にとって魅力的なのですが、一度流行してしまうとサブカル女子は魅力を感じなくなってしまうのです。
独自の世界観
このようにサブカル女子は、マイナーな趣味的グループに属することや文化的な少数派であることに自らの存在価値を見出す傾向が強いことから、その内面には普通の女性にはない独自の世界観や考え方が存在しています。そして、その独特な世界観や考え方は、ちょっとやそっとではブレません。
だからこそ、外見的特徴の項で触れたような個性的なヘアスタイル・メイク・ファッションなどで自分の個性を主張して、意識的にしろ無意識的しろ、周囲の女性との差別化を強調するのです。
ですから、「変わっている」とか「個性的」という普通の女性が嫌がるような評価や言葉が、サブカル女子にとっては自分自身を肯定する評価や褒め言葉となるのです。
特徴的なSNSの利用
このようなサブカル女子の内面的な本質や独自の世界観が良く現れるのが、インスタグラムやツイッターなどのSNSの利用です。
そもそもサブカル女子は、その内面的な本質や独自の世界観を持つがゆえに、それを全ての人に分かってもらいたいとは思っていません。同じ趣味や同じサブカルのジャンルを愛好する人にさえ分かってもらえれば良いのです。
そのため、サブカル女子が投稿する画像は独自の視点で撮影されたものだったり、サブカル女子がツイートする内容も一見するとポエムや何らかの楽曲の歌詞のようであったりと、普通の人の感覚では素直に理解することが困難な部分があります。
内面が現れる行動エリア
このようなサブカル女子の内面的な本質や独自の世界観は、サブカル女子が行動する場所やエリアにも反映されます。
例えば、前述した音楽好きのサブカル女子の場合、基本的にインディーズバンドなどが興味・関心の対象となりますので、その行動エリアも大きなコンサートホールがあるような整然と区画された場所ではなく、小さなライブハウスがある雑多で混然とした場所に出没することが多くなります。
また、サブカル女子と言っても、やはり女性ですからオシャレなスポットやカフェは大好きです。ただし、普通の女性と異なり、既にテレビや雑誌などで取り上げられて人気となっているスポットやカフェには見向きもしません。マスメディアに紹介される以前に口コミなどで一部の流行に敏感な女性が立ち寄るような古民家カフェや隠れ家的なお店こそ、サブカル女子の行動の対象となるのです。
このようにサブカル女子の行動や行動範囲にも、サブカル女子の個性・差異化を重んじる内面や世界観が如実に現れているのですね。
まとめ
いかがでしたか?サブカル女子という言葉の意味、サブカル女子の外見的特徴や内面的特徴について、ご理解いただけたでしょうか?
もしかしたら、本記事で紹介したサブカル女子の外見的特徴や内面的特徴を見て、自分がサブカル女子なのかもしれないと初めて認識した女性もいるかもしれませんね。また、一般的な男性にとっては、普通の女性とサブカル女子の違いについて知ることで、女性とのコミュニケーションの取り方のヒントを得られたかもしれません。
サブカル女子に分類・カテゴライズされる女性は、様々な特徴を有していて非常に個性的な人たちですので、ちょっとしたコツさえつかめば案外簡単に見分けることが可能です。サブカル女子に魅力を感じている男性の方は、是非本記事を参考にしてサブカル女子が出没しそうなエリアや場所に赴いてみましょう。普段では考えらえれないような、予期せぬ出会いがあるかもしれませんよ。
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