働かない夫への対処方法はどうすればいい?離婚することはできる?

働かない夫は驚くほど沢山います。職場の人間関係に疲れた・自分が本当にしたい仕事が見つからない・仕事内容に比べて給料が安い・・・などの理由で働かないのです。

妻の収入に頼って生活し、家事も全て妻任せ、おまけに不倫をする・・・こんな夫には、どんなに忍耐強い女性でもガマンできなくなります。離婚を考えて当然ですよね。

働かない夫の原因や心理、働く気持ちにする方法、そして最終手段として離婚の方法についてお伝えしますね。

わたしの夫は働かない!妻のわたしに頼りすぎ!

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「働かない夫」に悩む妻は大勢います。夫婦関係の悩みを相談するサイトには「働かない夫を持つ妻」からの悩み相談の記事が沢山載っています。経験者からの回答数や体験談の投稿も多く、「世の中には、こんなに働かない男がいるのか!」と驚き呆れます。

しかし、昔から男の理想像は「髪結いの亭主」「女のヒモ」でした。「女房や愛人の稼ぎに頼って遊んで暮らす」のが、男の夢だそうです。こんな男の夢に振り廻されて、身も心もボロボロに疲れ果てる女性が少なくないのです。

[実際にいる働かない夫とは?]

サイトに寄せられる「働かない夫」の相談では、夫に共通点があります。基本的に働く意欲・働く気持ちが全くないのです。妻や子供など家族に対する責任も感じません。妻が自営業でもエリートビジネスウーマンでもパートでも、妻の収入が高くても低くても、関係ありません。働かない夫は何かして収入を得ることも、家事も何もしないのです。

働かない夫は家事も何もしない

働かない夫は妻の代わりに家の中の仕事(掃除・洗濯・料理など)をする気が全くありません。妻は生活費を得るために働き、その上に家事一切をして夫の面倒を見ています。働かない夫は毎日ブラブラしてゴミ出し1つ手伝わず、3度の食事から何から妻に世話してもらいます。

夫ではなく息子がいるようなもの?

働かない夫が毎日何をするかというと、朝から晩までTVを見たりパチンコや競馬・競輪に耽ったりゲームに夢中になったりしています。朝から晩まで酒を飲んでいる人もいます。就職活動する様子はありません。

遊びのお金も欲しい物を買うお金も、妻にもらいます。これでは旦那ではなくて、出来の悪い息子を抱えているのと同じです。妻は、一家の稼ぎ手で主婦で母と何役も務めます。

働かなくても不倫する

働かない夫は何もかも妻に頼っているのですから小さくなっていればいいのに、浮気することが少なくありません。相談サイトで悩みを語る妻たちの多くが、夫の不倫を経験しています。それも1度や2度ではないようです。

夫の両親は妻を責める

働かない夫の両親は、夫を子どもの頃から甘やかしていたのか放任していたのか、働かないことを叱らない人が多いようです。働かない夫を叱らず、苦労している妻を責めます。「あなたのサポートが足りないから」「あなたが夫をいたわらないから」などと、夫の働かない理由を妻のせいにします。

もちろん、働かない息子を叱って働く意欲を取り戻そうとする両親も沢山います。しかし、両親にすれば「自分達の育て方が悪かった」と認めるより、お嫁さんのせいにする方が心理的に楽なのです。

専業主夫と働かない夫は違う

男性の中には、企業など組織の中で人間関係に苦労しながら働くのが苦手な人がいます。家の中で家事をしながらマイペースで仕事をする方が、性に合っています。そういう男性は家族に対する責任を果たす意欲をもあります。

現代は「夫が外で働き、妻が家の中を守る」という時代ではありません。専業主婦ではない専業主夫がいても良いのです。妻は外でバリバリ仕事に没頭し、夫が育児・家事をする・・・夫婦がお互いに納得していれば、夫婦ともに幸福になれます。

[働かない夫には3タイプある]

働かない夫には2つのパターンがあります。1つは働く気が全くなく、「来月から仕事する」「来週から職探しに行く」と言葉ばかりで実際には何も行動しないというパターンです。もう1つは、今までの職場で心身ともに傷つき疲れ果て「当分休みたい」というパターンです。

このパターンを基にすると、働かない夫は3つのタイプに分けられます。

①仕事が長続きしないタイプ

働かない夫に最も多いタイプです。妻や親戚や周囲の人たちが一生懸命就職先を見つけて来て、やっと正社員として就職できたのに1~2ヶ月で辞めてしまいます。1ヶ月もたない人もいます。「自分の能力が活かせない」「ノルマが厳しくて心身ともについて行けない」「俺には向いていない」「職場の人間関係が悪すぎる」「仕事がきついのに給料が安すぎる」など、仕事を辞める理由はいくらでもあります。

仕事が長続きしないのは、男性に働く意欲がないからです。働く意欲がないので、ちょっと嫌なことがあってもガマンしないで辞めてしまいます。次から次へと職を変えるうちにワガママがエスカレートして、ついに働かなくなります。自分が働かないことを、会社や社会のせいにします。

②夢を追うタイプ

「作家・画家・俳優・ミュージシャンになりたい」という夢を捨てきれない男性がいます。結婚しても夢を追い続けます。夢を実現するために正社員にならず、アルバイト程度しか働きません。生活費は妻に頼りっぱなしです。むしろ習い事など出費が多くなります。

夢を実現させるために努力することは、素晴らしいと思います。しかし、「夢を追う」ことを口実にしておおっぴらに怠けている旦那もいます。「自分には夢があるから」大きな顔をして無職のまま、何から何まで妻に面倒を見てもらっています。

ちゃんと働きながら夢を実現させた人はいくらでもいます。妻は、夫の夢が働かない口実かどうか見極める必要があります。

③心身に問題があるタイプ

身体的な疾患のために倦怠感が強く無気力になる可能性があります。このタイプの働かない夫は病院で適正な治療を受ければ、再び働くようになります。

職場の人間関係や経営状況などいろいろな原因でストレス過多になり、心を病む可能性があります。うつ症状・うつ病・適応障害などを発症すると、働くことができなくなります。心身ともに疲れ果てて無気力になる可能性もあります。

心に問題がある時は、無理をしない

うつ症状など心に問題があって働く意欲がない場合は、無理に仕事をさせたり励ましたりすると症状が悪化する可能性があります。妻は夫に精神科や心理カウンセラーの治療を受けるように勧め、温かくサポートします。

夫に深刻な精神疾患がある場合は生活保護を受けられる可能性がありますから、役所の福祉課などに相談することをオススメします。

怠け癖がついてしまう可能性

会社など職場でショッキングな出来事があり、大いに傷ついて会社を辞めてしまうことがあります。心の病でなければ、1~2ヶ月もするとブラブラしている無職の生活が退屈になります。「何かして働こう」という気になります。

ところが、ブラブラしている生活が心地よくなってしまう男性もいます。怠け癖がついて働くことが面倒くさくなる可能性があります。そうなると「働かない夫」になってしまい、働く意欲など全くなくなります。

特に「心の病」でないならば、怠け癖がつかないうちに社会に復帰させるようにする必要があります。

[なぜ働かない夫になるの?]

働かない夫になる原因は4つです。

①怠けたい心理

働かない夫になる原因の第一は人間の怠けたい心理です。自分のしたいことだけして、何もかも妻に世話してもらい遊んで食べて行ければ、だれも働く気にはなりません。

長年真面目に働いてきた男性が人間関係やノルマなど企業の重圧に耐えきれなくなって、突然会社を辞めることがあります。また、会社都合で解雇されることもあります。こういう時は、だれでも気持ちが落ち込み無気力になります。しかし、これをきっかけに怠けたい心理が強くなり、失業手当の給付が終わる頃になっても就職活動しない男性がいます。「うちの主人、どうしたのかしら?」と妻が不思議に思っているうちに、働かない夫になる可能性があります。

②自分が何をしたいのかわからない

「自分が本当に何をしたいのか」わからないまま大人になった男性はイライラするばかりで、社会に出ても仕事が長続きしません。自分に合わない仕事が苦痛になり、自分に自信が持てなくなります。職場の人間関係にもトラブルが起きやすくなります。

職場を転々とするうちにワガママがつのり、どんな仕事に就いても不平不満ばかりになります。働く気力を失い、外に出ることもイヤになります。就職活動もしなくなります。

イライラの捌け口にアルコールやギャンブルに走ったり、妻や子供達に暴力を振るったりする可能性もあります。

③働かなくても生活に困らない

自分が働かなくても親や妻が生活を支えてくれると、男は働く気をなくします。働かなくても生活に困らないならば、ブラブラ遊んで暮らす方が楽しいに決まっています。

④心身の病気

心身に病気があるため、働くことができません。医師など専門家による適正な治療が必要です。ただし、病気療養中に怠け癖がつく可能性もあります。

働かない夫は、どうしたらいい?

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働かない夫の対処方法はいくつかあります。しかし、1度ついてしまった怠け癖は簡単には直りません。時には、妻が心を鬼にして厳しい態度をとる必要があります。

①簡単な家事の手伝いをさせる

何をする気もない無気力な夫を社会復帰させる方法は、まずできることからさせます。働かない夫は自信を失っている可能性があるので、何かすることで自信を取り戻すようにします。

何か頼んだ時は返事をもらう。忘れても怒らない

だれにでもできる簡単な家事の手伝いから始めます。妻が仕事に行く前にゴミ出しや洗濯物の取り込みなどを頼みます。頼む時は、必ず夫の返事をもらいます。夫が返事をしない時は、妻が自分でします。頼んだことを夫が忘れてしまっても、怒らないようにします。頼んだことをするまで、毎朝根気よく同じことを頼みます。

夫が家事を手伝ったら感謝する

ゴミ出しや洗濯物の取り込みなど、頼んだことを夫がした時は「ありがとう。助かったわ」と感謝します。人から評価されることで、夫は自信を取り戻します。

段階的に家事の難易度を上げる

夫に頼む家事の手伝いは、段階的に難易度を上げていきます。ゴミ出しや洗濯物の取り込みが日常的にできるようになったら、洗濯や掃除や食器洗いを頼みます。次に買物、それから夕飯の仕度を頼むようにします。夫が何かしてくれた時は、必ず感謝して褒めるようにします。

夫が料理をするようになったら、自信も気力もかなり回復してきたと考えて良いでしょう。職に就くことを話し合う頃と言えます。

②夫に生活の現実を教える

働かない夫は生活の現実の厳しさを忘れています。夫が働かないので家計が苦しくなっている現実をはっきりと教えます。

夫に家計簿や貯金通帳を見せる

夫が働かないので妻が働いて生活を支えている場合、夫は「妻の収入で十分生活できる」と考えている可能性があります。妻の収入が一般の同年代の男性より少なければ、家計はかなり苦しくなります。貯金を崩して不足分を補うこともあります。

働かない夫に家計簿や貯金額が減っていくばかりの預金通帳を見せて、生活の苦しい状態を訴えます。請求書の束を見せたりして危機感を持たせるようにします。夫が働かないままだと、家計が破綻する現実をわからせます。

生活保護を受けるのは難しい

子供がいる場合、妻の収入だけで家族の生活を支えるのは一層厳しくなります。児童手当だけでは子供たちに満足なことはしてやれません。食べることがやっとという状態になる可能性もあります。しかも、夫が30代~50代で心身ともに健康だと、生活保護を受けることも難しくなります。自宅など持ち家があれば、生活保護は受けられません。この厳しい状況を働かない夫にわからせるようにします。

夫の両親からの援助を断る

夫の両親が息子に甘いと、働かない息子夫婦に生活費を渡したり補助したりする可能性があります。親の助けを当てにして、夫は就職活動もしなくなります。生活が苦しくなっても、夫の親からの援助を断ります。「親は助けてくれない」ことを、夫にわからせます。

③夫の仕事を見つける

自分に自信を失って無気力になっていたり、怠け心が強くなっていたりすると、夫は自分で仕事を探そうとしません。夫を社会復帰させるためには、妻が仕事を見つける他はありません。夫と妻の両親・親戚・妻の職場の上司など人脈をフルに活用して、夫の仕事を探します。

「明日からここで働ける」という職場が見つかれば、夫も渋々ながら仕事に行きます。

働き始めた夫を褒める

夫が働き始めたら、妻は何かにつけて夫を褒めるようにします。特に定職に就いても長続きしないタイプの夫は、褒めて気分を良くします。「仕事を始めてから魅力が増したわ」「あなたに来てもらって良かったって、社長さんも喜んでいるそうよ」などと褒めて、夫のモチベーションを高く維持するようにします。

④夫が働くまで別居する

妻が働いて夫婦の生活を支える期間が長くなると、夫には妻に養ってもらうことが当り前になります。「主人」の座にあぐらをかいて妻への感謝も働く気力もありません。妻は生活費を稼いで家族を養い、主婦として家事を全てこなし、夫の世話をして心身ともに疲れ果てます。

別居と同時に離婚をちらつかせる

夫が働かないならば、妻は実家へ帰るなり部屋を借りるなりして別居します。「夫が働き始めるまで帰って来ない」と宣言し、別居が長引けば離婚の可能性もあることをちらつかせます。離婚届に妻自身の記入をして夫に渡すと、現実味が増します。

世話してくれる人もお金をくれる人もいなければ、自分で行動する

何もかも面倒を見てくれた妻がいなくなると、夫は自分で食事の仕度や掃除・洗濯をしなければなりません。欲しい物があっても遊びたくても、お金をくれる妻はいません。妻も子供やたちもいない家はガランとして寂しく、孤独感がつのります。

「このままでは離婚になる」という危機感に襲われ、夫は働くことを考え始めます。言葉だけでなく、自身が行動する必要を痛感するようになります。

⑤医者など専門家に相談する

結婚前も結婚してからも真面目にきちんと働き続けていた男性が、急に会社を辞めて働かない夫になってしまうには、何か理由があるはずです。人間関係や仕事のストレス過多もありますが、身体や精神に疾患がある可能性もあります。

不眠・強い倦怠感・食欲不振に悩んだり体重が減少したり、2 週間近く気分が落ち込んだままだったりするならば、病院の医者など専門家に相談することをオススメします。健康診断を口実に、夫と一緒に病院へ行くのも1つの方法です。

働かない夫と離婚できるの?

divorce-619195_960_720離婚

いろいろ対処してみても、働く気にならない夫とは離婚を考えたくなります。女性の多くは「1度結婚した以上は最後まで夫婦でいるべき」と考えます。しかし、どのような対処方法を試みても働かない夫には、将来性がありません。

先に期待できるなら苦労のし甲斐がありますが、先の見込みがなければ心身ともにボロボロになるだけです。

[働かない夫は離婚の理由になるの?]

結論から言えば、働かない夫とは離婚できます。いつまでも働かない夫にガマンする必要はありません。

相談サイトには「働かない夫と離婚できるか? 」という質問者が多く、弁護士回答数も多く寄せられています。弁護士回答は「離婚できる」です。

協議離婚と裁判離婚

離婚には協議離婚と裁判離婚があります。協議離婚は夫婦2人が同意すれば離婚できるので、離婚理由は「夫が働かない」でOKです。裁判離婚の時は、法律によって定められた離婚理由が必要です。

法定の離婚理由には、不貞(不倫)・悪意の遺棄・婚姻を継続し難い重大な事由 があります。

働かない夫は「悪意の遺棄」という離婚理由に相当する

「健康な夫が働かず、妻や子どもの生活費を家計に入れない」のは、悪意の遺棄に相当します。民法752条には「夫婦は同居し、互いに協力し扶助しなければならない」と定められています。夫婦は家計を一つにしてお互いに助け合って家庭を維持する義務があります。

夫が生活費を渡さなかったり、健康なのに働かなかったりするのは、協力扶助義務違反で悪意の遺棄とされます。

働かない夫のために夫婦関係が破綻するのも離婚理由になる

働かない夫のために家計が破綻し家庭崩壊が起きることがあります。夫が働かないために婚姻関係が破綻すれば、働かない夫は「婚姻を継続しがたい重大な事由」になります。

働かない夫がイライラして妻に暴力を振るったり、酒に酔って暴れたりするのも「婚姻を継続し難い重大な事由」となります。

働かない夫の浮気も離婚理由になる

働かない夫が不倫した場合は、「不貞」という離婚理由になります。

[働かない夫と離婚する方法]

働かない夫が離婚理由になるとわかり妻が離婚を決意しても、夫はなかなか離婚を承知しないことが多いようです。働かない夫は「家事をするのもイヤ。仕事するのもイヤ。離婚もイヤ」なのです。

①第三者を入れて冷静に話し合う

妻は離婚を決意したら、まず協議離婚できるようにします。離婚の話し合いは感情的になる傾向がありますから、弁護士など第三者を入れて冷静に話し合うようにします。

話し合う内容は、離婚に同意するか?離婚がイヤならバイトでもいいから働くのか?離婚するまで別居することに同意するか?です。子供がいる場合は、親権は父か母か?子供の養育料や学費は?についても話し合う必要があります。

働かない夫に慰謝料や養育費を請求してもムダかもしれません。でも、夫が土地家屋など資産を持っている場合は、離婚時の財産分与について話し合います。

特に熟年離婚の場合は自宅など夫婦の財産があることが多いので、財産分与についてはしっかり話し合う必要があります。

協議離婚の取り決めは公正証書にしておく

話合いがスムーズにいき協議離婚が成立する場合は、親権・養育料・財産分与など離婚する時の取り決めを公正証書にしておくことをオススメします。働かない夫が酒やギャンブルに溺れたり借金したりしていると、離婚後も妻にお金をねだる可能性があります。「離婚後は、夫は妻に金銭の要求をしない」ことを取り決めておく方がトラブルを避けられます。

②冷却期間を置くために別居する

離婚を決意しても、「夫が改心して働いてくれるなら、結婚を続けたい」と思う妻もいます。また、離婚の話し合いは1日2日で結論が出るものではありません。離婚がはっきり決まるまで別居して冷却期間を置きます。

別居することで、妻が本気で離婚を考えていることが夫にわかります。危機感を覚えて働くようになる夫もいます。

言葉だけの改心男

「働くから帰って来てくれ」と妻に泣きつき、アルバイトを始める夫もいます。しかし、妻が帰ってくると、バイトを辞めてしまう人が少なくありません。「改心して働く」のは言葉だけです。こんな男とは離婚するしかありません。

③夫が離婚に同意しないなら離婚請求をする

夫がどうしても離婚に同意しないならば、家庭裁判所に「夫婦関係調整調停(離婚調停)」の申し立てをします。離婚請求です。

夫婦関係調整調停(離婚調停)は、家庭裁判所の裁判官と調停委員と一緒に夫婦の問題を解決するために話し合うことです。離婚裁判ともいいます。夫も妻もそれぞれの弁護士に同席してもらうことができます。

相手と顔を合わせずに話し合える

夫婦関係調整調停では、お互いに配偶者に会うのがイヤならば別々の部屋で話すことができます。配偶者(夫)に暴力を振るわれている場合は相手と顔を合わせないので、楽な気持ちで裁判官や調停委員と話せます。

解決方法の提示と判決

離婚調停では、離婚・慰謝料・財産分与・子供の親権・養育費・子供との面会権について話し合います。別居中の婚姻費用について話し合うこともあります。夫や妻の一方的な主張を聞くのではなく、双方の意見や主張を聞いて法律に基づいた解決方法を提示します。どうしても双方の合意が得られなければ、裁判ですから家庭裁判所は判決を出します。

[離婚を考え始めた妻は何をすればいい?]

仕事も家事も何もしない働かない夫に愛情も消え失せて、離婚の2文字が頭に浮かび始めた妻は、いつ離婚になってもいいように離婚準備をします。妻が離婚を考え始めたことを知り、働くようになる夫もいます。

①独りで生活できる力をつける

妻は働かない夫に代わって生活費を稼いでいますから、離婚しても生活に困ることはありません。夫がいない分、生活が楽になります。でも、夫が働くようになるまでの一時しのぎと考えてパートで働いているなら、一生働ける安定した仕事に就くようにします。

子供を引き取って育てるつもりなら、安定した収入を得られる仕事が必要です。社会保険が整っている企業の正社員になるようにします。離婚を決意する前に、独りで生活できる力をつけます。

熟年離婚では定年退職後の生活まで考える

熟年離婚の場合は、働き続けて来た妻も定年退職が目の前ということもあります。定年後の生活をどうするかを、よく考えて離婚準備をします。

②別居する先を考える

離婚を決意する前に別居して、夫の様子を見る方法もあります。実家でも親戚の家でもアパートでも、別居する先を考えます。

③信頼できる弁護士を見つける

弁護士にも得意分野があります。離婚を得意とする弁護士を見つけて相談します。弁護士との相性もありますから、心から信頼できる弁護士を探します。離婚経験者の友人に紹介してもらうのも、良い方法です。

④夫婦の財産をチェックする

離婚準備で大事なことは、夫婦の財産のチェックです。住宅ローンの残高や土地家屋の価値など大きな財産だけでも把握しておくと、離婚条件を有利にできます。

⑤貯金を殖やす

離婚はお金がかかります。別居するにしても引っ越し費用や部屋を借りる敷金などが要ります。弁護士費用・裁判費用もかかります。離婚を考え始めたら、お金を準備することをオススメします。

まとめ 働かない夫が改心しないなら離婚を考える

昔から「男の理想は髪結いの亭主」と言います。自分で働かず、女房の稼ぎで暮らすことに憧れるそうです。現代でも働かない夫に悩む妻が大勢います。

働かない男は何もしません。仕事をしないだけでなく、働く妻の家事を手伝うこともしません。妻が生活費を稼ぎ、全ての家事を行い、働かない夫の世話をします。夫は無気力で就職活動もしません。ゲームやギャンブルやお酒に溺れる男性もいます。

夫が働かない理由は、怠け癖がついて働くことがイヤになる・自分に自信が持てずワガママがつのり、無気力になる・病気や心の問題を抱えているなどです。心身ともに健康なのに働かない夫を再び働くようにするのは容易ではありません。現実の生活の苦しさをわからせたり、仕事を見つけてあげたり、働き始めるまで別居したりして、対処します。

いろいろな対処方法を試しても夫が働く気を起こさないならば、離婚を考えて当然です。健康なのに働かない夫は、法定の離婚理由「悪意の遺棄」や「婚姻を継続し難い重大な事由」になりますから、離婚できます。働かない夫のために心身ともにボロボロに疲れ果てる前に、離婚して再出発できます。

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