血管運動性鼻炎とは?症状や原因、治療方法を紹介!

花粉の時期は終わったのに、猫などの動物も飼っていないのに、なぜだか年間を通してくしゃみ、鼻水、鼻詰まりが止まらないと悩んでいる方、もしかしたら血管運動性鼻炎かもしれません。

この血管運動性鼻炎はアレルギー性鼻炎と同じような症状が出るにも関らず、アレルギー検査を受けてみるとアレルギー反応が出ないのが特徴の病気です。血管運動性鼻炎は一体どのような病気なのか、主な症状と特徴、また治療方法について詳しくご紹介します。

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血管運動性鼻炎について

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血管運動性鼻炎とは?

血管運動性鼻炎とは、季節の変化やタバコなどの匂いなどが引き金となり、くしゃみ、鼻水、鼻詰まりなどの症状がでる病気です。症状はアレルギー性鼻炎に似ていますが、アレルギー反応は出ないのが特徴です。

アレルギー性鼻炎はハウスダストや花粉、猫などのアレルギー物質により、鼻炎が起こりますが、この血管運動性鼻炎はアレルギー反応がないのにも関らず、くしゃみ、鼻水、鼻詰まりが止まらないといった同じような症状が年間を通して現れます。

また、発症するときもあれば、発症しない場合もあったり、また発症した際には数週間に渡り続く場合もあれば、すぐに症状がよくなる場合もある為、原因が特定出来ない方が多いと思います。

血管運動性鼻炎の症状と特徴

血管運動性鼻炎は、周囲の環境の変化に左右され、鼻粘膜の自律神経が過敏に反応することで、症状が現れると考えられています。その為、急激に気温差を感じたときや、鼻に何かしらの刺激物を感じたときに反応し、くしゃみ、鼻水、鼻詰まりといったアレルギー性鼻炎に似たような症状が出ます。

この病状の主な症状や特徴は、

  • くしゃみ、鼻水、鼻詰まりの症状が年中起こる
  • 鼻や目のかゆみは伴わない
  • 気温差を感じる時に症状が出やすい
    ※例えば、寒い外の空気に触れてから、急に暖かい部屋に移動したり、寒い日にラーメンや鍋物などの熱いものを食べた時、温かい布団から急に寒い外に出たりした時など
  • 気温差で発症した場合は、気温に慣れてくると、症状が治まる
  • 空気が乾燥している日は悪化しやすい
  • ハウスダストや花粉などの刺激物に反応して発症する場合がある
  • 香水やタバコなどの匂いに反応して発症する場合がある

血管運動性鼻炎の原因

血管運動性鼻炎の残念ながらハッキリとした原因は分かっていませんが、有力な説として気温差や鼻への刺激物が引き金となり、鼻粘膜の自律神経が過敏に働くことで発症すると考えられています。

自律神経とは、呼吸や循環器、消化器などの活動を行う役割があり、私たちが寝ていても無意識のうちに脳に命令を出して生命活動を維持してくれています。自律神経は私たちの意思とは全く関係なく、何らかの刺激などに反応して体の機能を反応させ、調整する役割があります。

その為、今回の場合は鼻の粘膜に何らかの刺激を受けたことで、自律神経がこれらの刺激を異物とみなして過剰に働きだし、鼻水やくしゃみなどを起こし、異物から体を守ろうとしている反応が起こっています。

この自律神経が乱れる原因として挙げられるものが、下記のような理由です。

  • 寝不足
  • 慢性的な疲労
  • 精神的、身体的なストレス
  • 食生活の乱れ
  • 不規則な生活リズム
  • タバコの煙
  • 飲酒
  • 化粧品や香水などの香料

血管運動性鼻炎の診断方法

血管運動性鼻炎という病気は一体どのようにして、診断されるかご紹介いたします。

1、問診

くしゃみ、鼻水、鼻詰まりの症状が起こる時期やどのような時に症状がおきやすいか確認し、これを基にアレルギー性の鼻炎かどうか、原因となりうるものの検査を行います。

2、鼻汁検査

鼻汁検査と呼ばれる検査方法を用いて、鼻汁の中の好酸球の細胞の量を調べてアレルギー反応があるかどうかを調べます。花粉など季節が関係するアレルギーの場合は、好酸球の量が増加します。その量を確認して、アレルギー性鼻炎か別の病気かどうかを診断します。

3、血液検査

血液検査を行い、アレルギー反応を起こしている抗体が血液中にどのくらい含まれているかを調べます。

4、皮膚テスト

可能性のあるアレルギー物質のエキスを皮膚に注射したり、皮膚に小さな傷をつけてから、その上にエキスをつけて、皮膚がどのくらい赤く腫れるかをみて判断します。

5、鼻粘膜誘発テスト

可能性のあるアレルギー物質のエキスを紙にしみこませ、鼻の粘膜に付着させ、くしゃみ、鼻水、鼻詰まりなどの反応が出るか、確認します。

上記のようなアレルギー検査を行い、アレルギー反応が起こっている場合は、アレルギー性鼻炎と診断され、アレルギー反応が見られない場合は、血管運動性鼻炎と診断されます。

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血管運動性鼻炎、3つの治療方法

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上記でご紹介した検査結果を受けて、血管運動性鼻炎と診断された場合、どのような治療方法があるのかご紹介します。

薬で症状を緩和

血管運動性鼻炎はアレルギー反応もでず、原因が特定できない為、根本的な原因を治療することは難しいです。その為、病院では症状を緩和する為の薬の投与が主な治療方法になります。

アレルギー鼻炎に処方されるような薬と同じような下記のような薬を処方され、発症した際に使用して症状を緩和させます。

処方される主な薬

  • コルチコステロイド点鼻スプレー…鼻の粘膜の炎症やアレルギーを抑える作用があります
  • 抗ヒスタミン点鼻スプレー…鼻詰まり・鼻水・くしゃみの症状を和らげる作用があります
  • 抗鼻閉・抗コリン点鼻薬…鼻詰まりの症状を緩和する作用があります

手術療法による鼻詰まりを緩和

薬による改善を示さない場合は、手術により鼻の粘膜の一部を切除して、鼻詰まりを緩和する方法があります。鼻粘膜切除術、電気凝固術、レーザーや凍結手術といった、粘膜の一部を切り取る手術方法は複数あります。

中でも、レーザー手術は出血や痛みが少なく、手術した当日に帰宅できるという手軽さから最近では利用者が多くなっています。鼻水がひどい場合は、神経切断手術を行い症状を緩和することも可能ですが、この手術は合併症を引き起こす可能性が高いので、医師から勧められること少ないです。

自律神経の乱れを整える

自律神経が過敏に働くことで、血管運動性鼻炎が起こるので、自律神経が乱れる原因を取り除くことが改善策の1つです。自律神経の乱れを治すのは規則正しい生活を心がけることです。

食生活の見直し、適度な運動を取り入れる、ストレスを発散する、タバコや香水の匂いなどの刺激物を避けるなど、日常生活を改善することで、自律神経の乱れを整え、血管運動性鼻炎を発症しにくくします。

また、自律神経の乱れは、疲労を回復したり、不調を改善する役割のある副交感神経がうまく働いていないことが大きく関係しているとも言われています。その為、この副交感神経に刺激を与えることで、結果的に自律神経を整える働きに繋がります。

副交感神経を刺激するような食べ物や行動を下記でご紹介します。下記のようなものを、うまく普段の生活に取り入れて、自律神経の乱れを治しましょう。

■効果的な食べ物

規則正しい食生活を心がけた上で、下記のような食べ物を積極的に取り入れることで、自律神経の乱れを改善できます。

  • 食物繊維の多い食べ物:玄米、全粒粉、きのこ類、海藻、ごぼう、そば、西洋かぼちゃなど
  • すっぱいもの、辛いもの:お酢、レモン、とうがらし、わさび、しそ、梅干など
  • 発酵食品:味噌、納豆、漬け物、キムチ、ヨーグルト、乳酸菌など
  • 温かい水分を多く取る:生姜湯、黒豆茶、紅茶、ウーロン茶、プーアル茶など

■お風呂の入り方

お風呂の時間は睡眠と同じくらい副交感神経を刺激します。自律神経の乱れを整える効果的なお風呂の入り方をご紹介します。

  • 38~40度くらいのややぬるい温度
  • 長い風呂をせずに、気持ちい程度に2、3回に分けてお風呂につかる
  • 食後1時間以上経った後、もしくは寝る1時間前にお風呂を終えるのが効果的な時間帯

■深い眠り

深い眠りは心身ともに疲れを癒し、ストレス解消にも繋がります。寝る時間や寝る前の行動を少し変えるだけで、深い眠りにつなげることができます。

  • 寝る前に1時間前にお風呂に入り終える
  • 寝る前に1杯お酒を飲む
  • 早寝早起きに生活リズムを変える
  • 寝る部屋には蛍光灯をつけずに、間接照明を用いてリラックスできる環境にする
  • テレビや携帯、ゲームは寝る1時間前には止める

■運動

適度な運動は自律神経を高めることが出来ます。特に普段動かしていない筋肉を刺激することで、血行がよくなり体のすみずみまで栄養や酸素が届きやすくなったり、老廃物が体の外に排出されやすくなります。

特におススメの運動方法はジョギングやウォーキング、サイクリングや水泳です。競争とかではなく、運動が終わった後に自分が気持ちなと感じる程度に運動できることが効果的です。

■マッサージ

マッサージは凝り固まっている体をほぐし、血行をよくしたり、疲労回復やストレス解消にも繋がり、自律神経を整えます。毎日、自分でストレッチやマッサージをするのも効果は得られますが、特に疲れが溜まっているなと感じている方は、マッサージ専門店に出向き、人の手でほぐしてもらうのが効果的です。

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まとめ

血管運動性鼻炎は、年間を通してしてくしゃみ、鼻水、鼻詰まりなどが起こっているにも関らず、ハッキリとした原因が特定できないことから、辛いなと悩んでいる方も多いと思います。特に鼻詰まりは寝ている時の呼吸の妨げになり、息苦しいと感じたり、深い睡眠が取れないなどの他のことにも、支障もでてくると思います。

血管運動性鼻炎は完治することは難しいと思いますが、症状を緩和させることはできます。
まずは耳鼻科などで診断を受けて、薬で症状を緩和させることと、自律神経の乱れをなおすための生活習慣の見直しが重要です。

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