足に力が入らないのは病気?原因と症状を知っておこう!

想像してみてください。ある日突然、あなたの足に力が入らなくなったら…。どうですか?怖くないでしょうか?

私たちの生活を、文字通り支えてくれている足。その足に力が入らなくなる病気があるのをご存知ですか?

今回は、足に力が入らなくなる病気にスポットライトをあててみました。

足に力が入らない!単なる疲れ?それとも…

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長時間、歩き回り疲れきって足に力が入らない…。こんな経験は、皆さんあると思います。

このような場合は休息を十分にとれば改善されますよね。ちょっと座ったり、一晩寝ることで元通りになります。

しかし、そのように運動したわけでもないのに足に力が入らないという場合は、恐ろしい病気の警告を、体が発しているのかもしれません。

原因として考えられる病気

足に力が入らない、という症状で考えると脳や神経の病気が疑われます。具体的に見ていきましょう。

  • 脳卒中
  • ギランバレー症候群

脳卒中は、なんとなく聞いたことがあるという人も多いと思います。名の通り、脳の病気ですね。

ギランバレー症候群は、神経系の病気です。悪い場合だと寝たきりになる可能性もある怖い病気です。

これらの病気について、詳しくまとめてみました。

脳卒中とは?

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正式には脳血管障害といいます。代表的な症状に脳梗塞、脳出血、くも膜下出血があります。

さらに詳しく見ていきましょう。

脳梗塞の症状とは?

脳の血管が動脈硬化などでふさがり、栄養が行き渡らなくなり脳組織が死んでしまう病気です。

脳梗塞の中で、さらに3パターンにわけられます。

●アテローム血栓性脳梗塞
=比較的太い動脈に脂肪やカルシウム脳などが蓄積し、血管が完全に詰まるなどした状態です。

●ラクナ梗塞
=脳の細い血管が詰まります。しかし、自覚症状はほぼ出ません。検査などで発見することができます。

●心原性脳塞栓症
=不整脈などで脈の打ち方が異常になると、血流が悪くなり血栓ができます。この血栓が、心臓を出て脳の血管を詰まらせた状態をいいます。

詳しくは、脳梗塞の初期症状とは?めまいや上手く喋れない状態に注意!を参考にしてください。

脳梗塞の原因は

パターンによって原因は異なります。

たとえば、アテローム血栓性脳梗塞は食生活が欧米化していること。ラクナ梗塞は高血圧が原因とされています。心原性脳塞栓症の原因は、心臓病です。

その他に共通している原因としては、喫煙、飲酒、ストレスなど。また、年齢を重ねるとリスクが上がります。より一層、規則正しい生活を送るようにしましょう。

●脳梗塞の前兆、一過性脳虚血発作について

これは、脳梗塞の警告発作といわれています。症状としては片側の手足や顔の麻痺、感じ方の鈍化などの運動障害、感覚障害、ろれつが回らないなどの言語障害、片方の目が見えにくくなる視力障害などがあります。片側だけに異常が出るというのがポイントです。

一過性というように、数十分以内に通常の状態にもどりますが、その後の処置として専門医に診察してもらうのと、そのままにしておくのとでは脳梗塞のリスクが大きく違うそうです。

いきなり脳梗塞になる方もいますが、もしも一過性脳虚血発作の症状が見られたら、すぐさま専門医に診察してもらいましょう。

脳出血の症状とは?

脳内の血管が切れ、出血した状態をいい、意識障害、言語麻痺、感覚障害などが見られます。

脳出血の死亡数は年々減少傾向にあり、脳出血の症状自体も軽症化してきていますが、運動障害や認知症などの後遺症に悩む方もいます。

詳しくは、脳出血の前兆とは?頭痛やしびれなどの症状に注意!を参考にしてください。

脳出血の原因

こちらの原因も、高血圧であることがまず挙げられます。また、緑黄色野菜不足や過度な飲酒などの食生活も原因になります。その他、血液をサラサラにする薬を服用している人も発症リスクが上がります。

くも膜下出血の症状とは?

脳の表面をおおう膜の1つである、くも膜の内側に出血がある状態です。

脳出血と違うのは、脳出血の場合は脳を貫き脳内へ血液を運ぶ細い血管が切れて、脳の中に出血するということ。これら2つの病気は混同されることが多いのですが、全く別の病気です。

詳しくは、くも膜下出血の前兆をチェック!頭痛に要注意?を読んでおきましょう。

くも膜下出血の原因

動脈のコブである脳動脈瘤からの出血が原因となるのが約9割です。脳動脈瘤の原因は、喫煙や高血圧などが考えられていますが、ハッキリわかっていません。成人の2~5%の割合で見られるそうです。

あとは、怪我で血管が切れたり、脳血管の奇形、脳血管の壁が裂けて出血することなどがあります。
以上のような脳の異常により、足に力が入らなくなる場合があります。特に、脳出血と脳梗塞の場合では片方の手と足に同時に出る場合が多いので、異常を見逃さないようにしましょう。

ギランバレー症候群とは?

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筋肉を動かすための末梢神経の障害により、手足に力が入らなかったり、痺れたりする病気です。メカニズムはまだ不明な点も多いのですが、自分の末梢神経をリンパ球などがウイルスなどと勘違いして攻撃することによる自己免疫性の病気とされています。

ギランバレー症候群の症状とは?

ギランバレー症候群を発症する前に風邪など感染症の症状が見られることがあります。この感染症が引き金になり、発症するのではないかと考えられています。

症状は人によって様々ですが、主なものを見ていきましょう。

●手足に力が入らない

下半身から徐々に上半身へ向けて症状が出ます。力が入らない程度から、階段の上り下りができないほど悪くなる人まで、様々です。

●呼吸がしづらい

呼吸をするための筋肉まで麻痺する場合もあります。その場合には、人工呼吸器が必要になります。

●手足が痺れる

正座し続けた時のような、足の痺れがじっとしていても起こる場合があります。

●しゃべりにくい、食べ物を飲み込みにくい

舌や、ものを飲み込む時の筋肉の神経に障害が出ると起こります。ギランバレー症候群の患者さんの3割の方に見られる症状で、食事が困難な場合は経管栄養(胃や腸に管を通して流動食を注ぐ方法)を行います。

●顔の筋肉が麻痺する

ギランバレー症候群の半数の患者さんに見られる症状です。無理ない範囲でマッサージをしたり、温めて血流を良くするといいそうです。

そのほか、排尿障害や物が二重に見えたり、声が出にくくなったりという症状が出る場合があるそうです。

ギランバレー症候群は、発症してから2~4週間の期間が最も症状が重く、そこから徐々に快復へ向かいます。症状の出方には個人差があり、以下のようなグレードに分けられます。

ギランバレー症候群のグレード

  • グレード0…正常
  • グレード1…軽微な神経症候を認める
  • グレード2…歩行器またはそれに相当する支持なしで5メートル歩行できる
  • グレード3…歩行器または支持があれば5メートル歩行できる
  • グレード4…ベッド上、あるいは車椅子必須
  • グレード5…補助換気が必要
  • グレード6…死亡

ギランバレー症候群の原因は?

先にお話ししたように、感染症が関係していると考えられています。具体的には、カンピロバクターやサイトメガロウイルス、EBウイルスが原因でないかと考えられています。

また、まれに医薬品が原因になることもあるようです。一部例を挙げると、インフルエンザワクチンや、肝炎治療に使われるインターフェロン製剤、抗ガン剤、HIV感染症に使用される抗ウイルス化学療法薬などが知られています。

まだまだ謎の多いギランバレー症候群ですが、完治する可能性のある病気だということです。ただし、発症してから一ヶ月以内の治療は必須です。初動が遅れてしまうと、後遺症や、場合によっては命を落とすことにもなりえます。

典型的な症状として、手足のしびれ、力が入らないということがあるので、もし違和感があれば病院に行きましょう。

詳しくは、ギランバレー症候群の原因は?ウイルスや細菌についてを読んでおきましょう。

その他に考えられる原因は?

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脳卒中や、ギランバレー症候群のほかにも、手足に力が入らなくなることがあります。最も可能性が高いのは、カリウムの過不足です。

カリウムとは?

カリウムという言葉は、皆さんご存知だと思います。では、どういう働きをしているかわかりますか?

カリウムは、ナトリウムと同様に細胞内の浸透圧を調整する働きがあります。これによって高血圧を防いでくれるのです。汗によって放出されてしまうので、特に夏はカリウム不足による夏バテなどが多くなりがちです。

食品から取り込むことができ、幅広い食材に含まれています。とくに多いのは、パセリ、アボカド、ほうれん草。夏バテ気味だと思ったら、積極的に取り入れましょう。

カリウムが多すぎるとどうなる?

カリウムが過剰にありすぎると、神経間の伝達がうまくいかず、脳は手足を動かしたいのに、筋肉に信号が伝わらず、動けないということになります。手足に限らず、体のあちこちに不調をきたします。

本来、カリウムが多くなると量を適正にするためにアルドステロンというホルモンが分泌され、多すぎるカリウムを尿などとして排出させようとします。

しかし、アルドステロンの分泌以上にカリウムが増えてしまうと対処しきれなくなります。

そうなってしまったら、先ほどの逆で、今度はカリウムの摂取を抑えるようにしていきます。カリウムを多く含む食品を避けるようにして調整します。

また、カリウムとナトリウムのバランスが大切なので、カリウムが多いと感じたらナトリウムも少し多く摂取するなどでも効果があるそうです。ただし、塩分を多く取れない病気の方は、医師に相談してからにしましょう。

カリウムが不足してもダメ?!

カリウムが少なすぎると、低カリウム血症という病気が発症します。症状は筋肉や消化管、腎臓に見られます。

低カリウム血症の症状にも、筋力の低下があり、力が入らなくなるといわれています。

カリウムは、汗などで排出されるので、特に夏は要注意。野菜を食べることで予防できるので、積極的に摂取しましょう!

まとめ

ある日突然、歩けなくなったらと考えると本当に怖いですよね。

力が入らない、という症状は他の器官に異常があることが多いようです。日ごろから体調管理は万全に!

また、普段の食生活で予防できる場合もあるので、なんともない時こそ備えをしておくことが大切ですね。

中には一時的な異常ですぐに快復する症状もありますが、少しでも、あれ?と思ったら病院へいきましょう!

  
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