けつあごの治し方とは?原因と改善方法を知っておこう!

人には色々なコンプレックスがあります。とくに、隠すことができず、常に人に見られる場所である顔にコンプレックスがある場合には、少しでもそれを改善したいと思ってしまうのも仕方ありません。

顔の形、肌質、目や鼻、口の位置、それぞれその人の個性であるとも言えますが、そういったなかで、意外と悩んでいる人が多いのが、「けつあご」と呼ばれるあごの形です。

あごの中心部分が凹み、まるでお尻のような形になっていることからそう呼ばれていますが、正式名称は「割れあご」と言います。このようなあごの形をした人は、美男美女が多い傾向があるのですが、本人にとっては、大きなコンプレックスになっている場合が多いようです。

そこで、ここでは、けつあごの原因や改善方法などについてご紹介いたします。

けつあごの原因は?

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けつあごは、男女ともに見られますが、とくに男性に多く見られるようです。あご先の骨格にY字型の溝があり、筋肉や皮膚もその形を覆うように発達するため、あごの形が割れたようになってしまいます。

では、このようなあごの形に形成される原因には、どのようなことが考えられるのでしょうか?

遺伝子によるもの(先天的原因)

けつあごになる原因として最も多いのが、生まれつきの遺伝によるものだと言われています。あごの部分にあたる下顎骨は、骨が発達する幼少期に結合されるのですが、このとき、結合が不完全に終わることで、あご先の骨がY字型になってしまうのです。

これには遺伝子が関係しており、劣性の遺伝子の場合は骨がY字型になることはありませんが、優性の遺伝子の場合に、このような現象が起こると言われています。

筋肉の発達(後天的原因)

先天的なものではなく、筋肉が発達する過程でけつあごになるケースも見られます。ギュッと力を入れると唇の下に梅干のようなシワが入る部分には、「頤筋(おとがいきん)」と呼ばれるV字型の筋肉があります。

けつあごは外国人によく見られますが、これには、食生活が大きく影響していると言われています。肉食文化によって頤筋などの咀嚼筋が発達するのです。

日本人はもともと、肉を食べる習慣がなく、どちらかというと草食文化だったため、外国人のように後天的に頤筋が発達することはありませんでした。

しかし、時代の変化とともに、食生活が欧米化し、肉食文化が定着したことから、後天的にあごの筋肉が発達し、けつあごになるケースも見られているようです。

痩せすぎ(後天的原因)

先にも述べたように、けつあごになるのは、女性よりも男性に多く見られる傾向があります。女性の場合は、男性に比べて皮下脂肪が多いため、先天的に割れ目の入った骨格だったとしても皮下脂肪に覆われることで目立たなくなることがあるからです。

しかし、無理なダイエットなどで必要以上に体脂肪を落とすと、これらの脂肪がなくなるため、もともとあごに割れ目が入っている人の場合、それが目立ってくるのです。

また、希なケースですが、痩せすぎによってホルモンバランスが崩れ、男性化が進むことであごの形が割れてくるということもあるようです。

けつあごの改善方法は?

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けつあごの主な原因が骨の形にあることから、自分で割れ目をなくすのは難しいようです。女性の場合は、顔に皮下脂肪がつくことで多少改善されるとも考えられますが、美容的な面を踏まえたうえでも、これはベストな方法とは言い難いでしょう。

また、メイクではシミやニキビ跡のような「色味の変化」はカバーすることができますが、くぼみや出っ張りのような「形そのもの」を目立たなくするのは、至難の業です。

このように考えると、けつあごを改善するには、いわゆるプチ整形、あるいは美容整形といった手段がメインとなるようです。

ヒアルロン酸注射

けつあごの改善で、最も簡単でよく行われる方法として、ヒアルロン酸注射があげられます。これは、あごの割れ目の部分にヒアルロン酸を注射することで、割れ目を目立たなくさせる方法で、一般的には約0.5cc程度のヒアルロン酸で目立たなくなると言われています。

また、顔の凹凸には理想的なバランスがあると言われており、鼻先と唇、あごを結ぶ「エステティックライン」と呼ばれるラインがあります。日本人は、骨格の問題であごの部分が引っ込んでいることが多く、エステティックラインが整っていない人が多く見られます。

けつあごの改善とともに、エステティックラインを整えたい場合には、1~3ccとやや多めにヒアルロン酸を注入することで改善できるため、けつあごを改善するついでにあごのラインを整える人も多いようです。

最近では、長期持続型のヒアルロン酸もあるようですが、どちらにせよ永続的に注入後の状態を保てるわけではないので、数ヶ月ごとにメンテナンスをする必要があるといった点は、経済的な面を考えても、唯一難点と言えるところかもしれません。

<ヒアルロン酸注射の方法>

ヒアルロン酸注射をする場合、専門医によって入念なカウンセリングを行います。丁寧にカウンセリングしてくれる医師を探すのがベストです。

カウンセリングで、ヒアルロン酸を注入する箇所を決めたら、ペンで注入範囲をマーキングします。その後、クリーム状の麻酔で痛みを和らげる処置をし、ヒアルロン酸を注入します。

施術時間は約10分程度と短時間で終えることが可能で、メスを入れるわけではないので、痛みや腫れも最小限に抑えることができます。

<料金の目安>

施術を受けるクリニックによっても異なりますが、通常のヒアルロン酸であれば約40,000円~60,000円程度、長期持続型ヒアルロン酸の場合は約70,000円~15,0000円程度とやや開きがあります。これは使用するヒアルロン酸の種類やクリニックの料金設定が異なることが関係しています。

<注意点>

ヒアルロン酸注射の注意点として、まず、使用しているヒアルロン酸がどこのメーカーのものかを明記しているクリニックを選びましょう。安価の場合には、豊胸施術用のヒアルロン酸を使用している場合があります。

豊胸に使用するヒアルロン酸は顔に使用するものよりも粒子が大きいため、しこりになりやすいという特徴があります。顔に使用しても安心なヒアルロン酸で代表的なものには以下のものがあげられます。

  • Q-MED社のレスチレンシリーズ:「レスチレン」、「レスチレンビタール」、「レスチレンパーレーン」など
  • TEOXANE社のテオシアールシリーズ:「テオシアール」、「リデンシティー」、「RHA」など
  • MERZ社:「ベロテロ」

これらの他にも安心して使用できるものはあります。使用しているヒアルロン酸を明記していないクリニックは避け、メーカーなどが分かる場合には、事前に自分で安全なものかどうかを調べておきましょう。

シリコンプロテーゼによる形成

あごの割れ目部分にシリコンプロテーゼを入れる手術をすることでも、けつあごは改善できます。持続性のないヒアルロン酸に比べ、シリコンプロテーゼの場合は半永久的に効果が持続する点がメリットと言えるでしょう。

しかし、ヒアルロン酸注射と異なり、ピンポイントで割れ目を埋めることができないので、思うような効果が得られないかもしれないというリスクもあります。

また、エステティックラインを整えるためにあごを出す場合には効果的な方法ですが、ヒアルロン酸のように、あごを出さずに割れ目の部分だけを修正するということは不可能なので、その点は事前によく理解しておきましょう。

<シリコンプロテーゼによる形成方法>

シリコンプロテーゼによってあごを形成する場合、下唇の裏側を2~3cm程切開し、もともとのあごの形に合わせ、理想的な形にカットしたシリコンプロテーゼを骨の上に入れます。

大掛かりな手術のように見えますが、施術時間は約30程度と比較的短時間の手術で終わり、また口の中から挿入するため、外から傷跡が見えないといったメリットもあります。口の中は傷の治りも早いので、通常の整形手術に比べて、術後の経過も良いと言えるでしょう。

<料金>

手術を受けるクリニックによって異なりますが、約15,0000円~30,0000円が大体の相場と言えそうです。また、これはヒアルロン酸注射の場合においても言えることですが、クリニックによっては麻酔代が別料金で発生することもありますので、事前に確認しておきましょう。

<注意点>

すべての施術において言えることですが、安心できるクリニックを選ぶことが大切です。あまりにも安価な価格設定の場合には注意しましょう。

シリコンプロテーゼの手術では、術後約2日間程度、あごにテープを貼って固定させる必要があります。シリコンがしっかりと固定されるまでは1ヶ月程度かかりますので、その間は頬杖やうつ伏せで寝ることは避けてください。

また、メスで口腔内を切開する手術ですので、傷口が完全に塞がるまでは刺激のある食べ物やアルコールは控えましょう。

あごの骨を削る

聞くだけで痛そうですが、確実な効果を期待できる方法です。しかし、そのリスクも大きく、3日以上の入院と全身麻酔が必要になり、完全に腫れが引くのには半年以上もかかると言われています。

また、けつあごを改善するためにこの手術を行う場合、割れている部分の骨は四角くなっていることが多く、それらを整えるには広範囲の骨を削らなければならないため、場合によっては神経を傷つけて麻痺が残るケースもあります。

<あごの骨を削る方法>

シリコンプロテーゼと同じように口の中からメスを入れて手術を行います。ほとんどの場合が全身麻酔で行われ、歯茎の下の部分を切開し、あごの骨を削ります。手術には高度な技術が必要なため、入念なカウンセリングが不可欠です。所要時間は約1時間30分~2時間程度で、術後は数日間、包帯などで固定する必要があります。

<料金>

クリニックによっても異なりますが、大体1,000,000円~1,500,000円が相場のようです。大掛かりな手術のため、やはり金額も高額になります。

<注意点>

先にも述べたように、色々なリスクが考えられるため、クリニック(医師)選びは慎重に行ってください。丁寧なカウンセリングを行ってくれないクリニックは避けたほうがベターでしょう。

術後は、少なくとも3ヶ月は、話すだけでも強い痛みが残ります。また、神経を傷つけるなどのリスクの他にも、気道閉塞による窒息といった恐ろしい合併症を引き起こす可能性もありますので、これらを十分に理解し、また、医師からもきちんと説明を受けたうえで、決断しましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。本人が思うほど、他人は気にしないものですが、どうしても改善したい場合には、痛みや合併症などのリスクの少ない、ヒアルロン酸注射から試してみるのも良いかもしれません。

プチ整形や美容整形は賛否両論ありますが、このような施術を受ける受けないに関わらず、大切なのは、自信を持って堂々とできるかということではないでしょうか。あごの形をチャームポイントととるか、コンプレックスととるかで、気持ちのあり方が随分と変わってきます。

どんなときも、明るい気持ちでいられる方を選んで生きていたいものですね。

  
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