寝汗がひどい5つの原因とは?病気の可能性と対処方法を紹介!

特に朝起きると、大量の汗をかいてびしょびしょになってしまう経験をしたことのある人はいませんか?以前はそんなことなかったのに、寝汗がひどくなってしまったという人もいると思います。

人間は寝ている時に汗をかくものですが、自分は異常なくらい汗をかいてしまうという悩みを持っている人も少なくないはずです。ベッドが汚れたり、服がびしょびしょになったりと良いことはあまりないですよね。

今回は、寝汗の原因についての記事を書いています。寝汗で悩んでいた人や改善したいとお考えの人はぜひ読んでみてください!

寝汗の役割

コンタクト 寝る

寝る時に人は汗を掻いています。寝ている時に消費される水分量はコップ1杯分ほどと言われています。かなり多い量に感じられますが、体全体から気体の状態でほとんどは出ることや基本的には寝ている時に出る汗はサラッとしていてべとつかないので乾きやすく、起きるときにはほとんど乾いてしまっています。

このサラッとした汗は体温を効率的に下げることに適していて、上がり過ぎた体温を適温に下げてくれます。特に日中にフルに頭を使って仕事などをしている人は、寝ている時に脳を休ませるために血流を良くするため、脳の温度が上がりやすくなってしまいます。

寝汗はその脳の温度が上がりすぎるのを抑えてくれる効果があり、そのおかげでぐっすり安眠することが出来ています。

しかし、寝汗がひどい場合やベタベタとした悪い汗をかく場合には目をさましてしまい、良く眠れない事があります。このような場合はさまざまな原因が考えられます。心配が必要ない原因と身体に異常があり病気が関係している可能性がある場合とがあるため、その原因を突き止めることが重要になります。

寝汗がひどいと悪い理由

汗

汗は体にとって、老廃物の排出や体温の調節などを行うために必要なものです。しかし、寝汗がひどいと体に悪影響を及ぼす恐れがあるので注意しましょう。

だいたい寝汗は、コップ一杯分が平均的な量だといわれています。服や下着がびしょびしょになっている人は寝汗を多くかいているといえます。

睡眠の質が下がる

なんといっても、寝ている時に快適になりにくいために睡眠の質が低下してしまう恐れがあることです。睡眠に入った直後は体温調整のために必要な汗をかいていますが、眠りに入っている最中の寝汗は睡眠を邪魔してしまうために、途中で起きる原因になったり深い眠りに入るのを妨げたりする恐れがあるのです。

寝汗がひどくなるとそれが原因で睡眠の質が大きく下がって、起きやすくなったり場合によっては不眠症に繋がる場合もあります。特に夏よりも冬の寝汗がひどい場合は冷えて汗を掻いてを繰り返すので途中で起きやすく風邪を引いてしまうなど体調を壊してしまう可能性があります。

体臭がきつくなる

寝汗をかくことで、朝から自分の体臭が嫌になって仕事に行くのが嫌な気持ちになります。朝シャワーを浴びるわけにもいかない人も多く、体臭が気になって仕方なくなってしまうことも寝汗をかくことが及ぼす悪影響だといえます。

また、寝具なども汗によって汚れやすくなるので寝具に付いた臭いも自分に付着しさらに臭いが悪化します。加齢臭などの原因にもなるので注意が必要でしょう。

基本的には寝汗で出る汗はサラサラな無臭に近い汗なので臭いが酷く出ることはありません。しかし寝汗が多く出る場合はベトベトとした悪い汗が出ていることもあります。その場合は臭いも出ますし、不快感も強くなります。体臭は自分では気づかない場合もあるため、知らない間に周囲に嫌煙される原因になり得ます。寝汗がひどいと感じた場合は自分の臭いが酷くないか、他人に聞いてみましょう。

乾燥しやすくなる

寝ている間に汗をかくことで、体が乾燥しやすくなります。

そうなると、肌質が悪くなったり朝起きた時に口臭がきつくなるなどの悪影響が考えられます。乾燥している状態というのは、体にとってはあまり良い環境だとはいえません。

血液がドロドロになる

寝汗だけで済めばいいですが、寝汗とともに目が覚めて頭痛などを併発している場合があります。寝ている間は寝汗や呼吸によって水分が蒸発していくばかりで失った水分を吸収することはされません。その為、血液中の水分が少なくなっていき血液がドロドロになってしまうことに繋がります。脳の血流が悪くなることで頭痛を発症したりします。

またドロドロになって一箇所に溜まった血液が、寝汗によって気持ち悪くなって入浴をした際などに一気に血流が良くなって脳や心臓などに一気に流れ込むことで脳梗塞や脳出血や心疾患になる可能性もあります。

寝汗が酷い人は特に朝にしっかり水分を摂ることを忘れないようにしましょう。

寝汗がひどい原因

診察

では、どういった原因で寝汗の量が多くなるのでしょうか。原因をしっかり把握して適切な対応をこころがけましょう。

ストレス

ストレスが原因となって寝汗がひどくなる場合があります。

ストレスを多く感じることで、自律神経が乱れてしまいます。そうなると、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくできなくなってしまうために、睡眠中の体温をうまく調整できなくなることで寝汗を多くかいてしまうのです。

ストレスを慢性的に感じていると、「自律神経失調症」が起きている可能性があります。自律神経失調症は様々な病気を引き起こす原因にもなるので気をつけてください。

ストレスをためたまま寝ることは、質の低い睡眠を引き起こしてしまいがちです。ストレスを感じないようにするのは難しいですが、あまり溜め込まないようにうまく付き合っていく必要があります。

飲酒によるアルコールの摂りすぎ

お酒を飲んだ日は汗をよくかいて起きてしまう、という経験をしたことのある人は多いのではないでしょうか。アルコールと寝汗は密接な関係にあるといえます。

アルコールが体内に入ると有害物質である「アセトアルデヒド」が発生します。これにより、頭痛や二日酔いなどの症状が現れるのです。体はアセトアルデヒドを体外に排出しようと、発汗作用を促すようになります。これにより寝ている間に大量の汗をかいてしまうのです。

なかなか眠れないからといって寝酒を飲んでいる人は、普段から寝汗が多い傾向にあります。寝つきの時間は短くなりますが、質の良い睡眠はとれなくなってしまうので寝酒は避けるようにしましょう。

生理によるもの

女性は生理前になると、寝汗を多くかいてしまう場合があります。

月経前症候群(PMS)といわれる、生理前に起きる様々な体の不調の症状の一つに寝汗が多くなるというものがあります。

これは体の女性ホルモンの量が増減することで、ホルモンバランスが不安定になることが原因とされています。女性の方でいつも生理前に寝汗に悩まされている場合は、PMSの場合が非常に高くなります。

しかし生理が始まると、ホルモンバランスも安定していくので徐々に症状が改善される場合が多いのであまり心配する必要はないといえます。

妊娠初期

妊娠初期の人は生理前の人と同様にホルモンバランスが増減することで体温が0.5度ほど高くなっています。体温が上がることでその分寝汗がかきやすくなってしまいます。

特に妊婦の場合はお腹の赤ちゃんの成長を促すために体温を上げることで、より免疫力を高める効果があります。また新陳代謝を高めることでも、ストレスや自律神経のバランスを整えています。なので、妊婦は寝汗をかきやすいといえるでしょう。

この様な原因がはっきりしているものの場合は一時的なものであったり、一過性のものなので気にする必要はありません。

老化によるもの

年を重ねていくことで、更年期障害が起きて寝汗の原因になる場合があります。

女性は、卵巣の働きが少しづつ低下していき年齢とともにホルモンの分泌量が徐々に少なくなっていきます。そうなることで卵巣から分泌される「エストロゲン」が不足していくことで、ホルモンバランスが乱れます。

このホルモンバランスの乱れによる様々な症状を「更年期障害」といいます。その症状のひとつに寝汗が激しくなるといったものがあるのです。

寝汗の他に、イライラしやすくなる・集中力の低下・情緒不安定などの症状がみられます。

病気の可能性

ストレスもなく原因が特に感じられない場合でも、寝汗を多くかくことがあれば病気になっているという可能性もあります。

寝汗が手掛かりとなって病気を早期発見できる可能性があるので、寝汗が異常なくらいひどい場合は、病院に行って診察を受けましょう。

下記に、寝汗がひどくなる症状のある病気を紹介しているので、気になる人はぜひ読んでみてください。

寝汗がひどい時の対処方法

ベッド

寝汗がひどいの場合そのようにすれば緩和できるのか紹介します。悩んでいる人は試してみましょう!

寝室の室内環境を良くする

寝る部屋の環境が悪いと寝汗をかきやすい状態になるので、寝室の環境を良くする必要があります。

汗をかくからといって、エアコンなどで室内の温度を一定にしている人は注意しましょう。寝ている時の体温調整がうまくできなくなってしまうことで、自律神経の乱れに繋がる場合があります。エアコンや扇風機を使用する場合は、タイマーにしましょう。

また、夏場は気温が暑く寝やすい環境とはいえないので、クーラーを使用する人は多くいます。しかし、寝汗の対策にはクーラーよりも除湿機の方が効果的だといえます。湿度を取り除くことで、より快適な睡眠を得ることができます。

さらに寝る時の格好にも注意しましょう。夏場は通気性が良く風通しの良いものにすることで、寝汗を緩和することができます。ベッドや布団なども季節に合ったものを選ぶようにしましょう。1年中同じだという人も多いですからね。

ストレスを溜めないようにする

寝汗の一番の対策としてはストレスを除去するというのが必要です。もちろん全く感じないようにするのは難しいので、寝るときくらいは、ストレスを感じないようにするということです。

寝る際にストレスを感じさせないようにするために、しっかりとした入浴を行うようにしましょう。お風呂にゆっくり浸かることで、自律神経を安定させる効果がありリラックスすることができます。さらに体温調節をスムーズに行えるので、寝つきが悪い人も入眠時間を短くすることができ、質の良い睡眠を得ることができます。質の良い睡眠を得るために、

寝付けない時の5つ原因とは!?ストレスが関係している!?

こちの記事も読んでみてください。

さらに、運動を日常生活に取り入れてみるのも寝汗の改善にはオススメだといえます。運動を取り入れることで、ストレスを発散させる効果と血行を促進する効果の二つを得ることができます。夕食を食べた後に1時間くらい空けてからウォーキングやランニングを行うと良いでしょう。

生活リズムを整える

毎日の生活のリズムを安定させることで、寝汗のかきにくい体質を手にいれることができます。

毎日寝る時間や夕食を食べる時間がバラバラだったり、休みの日に昼までダラダラと寝ているという人はなるべく時間が同じになるように安定させましょう。

生活リズムが安定していないと、睡眠の質が低下してしまいます。また体内時計が狂ってしまうことで、自律神経を安定させにくくなってしまうのです。生活習慣を正すことでストレスの溜まりにくい体をつくることができるといえます。

寝汗がひどくなる症状のある病気

病気

寝汗があまりにもひどい場合、なにかしらの病気である可能性もあります。その他の症状と合わせてチェックしてみましょう!

風邪・インフルエンザ

この症状は皆さんご存知のことかと思います。ウィルスが体内に入りそのウィルスを撃退するために体温を上げます。その体温を下げるために、一定時間高温状態をキープした後汗をかいて徐々に体温を下げていきます。

この時の汗の特徴は一気に大量の汗をかくので着替えが必要になる程の寝汗をかきます。この汗は身体の機能をもとに戻すためにかく汗なので何も心配することはありません。

風邪やインフルエンザの症状が落ち着いてきている証拠なので問題ないでしょう。

自律神経失調症

日中に働きすぎている人や、大きくストレスを受けている人はその心や身体に多くのストレスを抱えることで自律神経が大きく乱れることによって寝汗がひどくなるケースがあります。

自律神経失調症は日中に働いている交感神経と休んでいる間に働いている副交感神経とのバランスが崩れることで起こる症状です。

寝汗がひどい場合考えられるのは、睡眠の際に交感神経から副交感神経に上手く切り替わらないことによって睡眠時にも興奮状態が続き寝汗をかきやすくなります。

自律神経失調症によってさらにうつ病や躁病と言った病気も引き起こされる場合もあります。特に躁病では眠りが極端に短くなるなどの症状が現れます。

その他自律神経失調症の症状には寝汗の他にめまい、下痢、不眠症、疲労感などがあります。

症状を解消するには生活習慣を見直すなどの必要があるでしょう。

自律神経失調症に関する詳しい記述は自律神経失調症とうつ病の違いって?症状や対処についてこちらをご覧ください。

バセドウ病

バセドウ病は「甲状腺機能亢進症」ともいわれており、甲状腺ホルモンが必要以上に分泌されてしまう病気です。

代謝が活発になってしまうので、汗をかきやすくなる症状があります。寝汗もかきやすくなるうえ、日中も汗の量が増えてしまいます。そのほかの症状として、排便の回数が増えたり、興奮して疲れやすくなるなどの症状があります。

薬での治療になりますが、なるべく早期発見をして治療する必要があるので寝汗が多い方は要注意が必要です。

詳しくは、バセドウ病の初期症状とは?チェックする方法を紹介!を参考にしてください。

結核(けっかく)

結核菌という細菌が体内に入り込むことで発症する病気です。

健康な人であれば、結核菌が入り込んでも発病しない場合が多いですが子供や老人、免疫力が低下している人は、発病する可能性が高くなります。

症状として寝汗のほか、微熱やせき・たんなど風邪に似ている症状が現れます。症状が悪化すると、血を吐いてしまうこともあります。こちらもなるべく早く病院に行きましょう。

一昔前であれば日本人の死因のなかでも多かった結核ですが、現在は薬での治療が可能となっています。

詳しくは、結核に感染した時の症状とは?経路や予防方法を紹介!を読んでおきましょう。

白血病

聞いたことのある人も多いと思いますが、白血病も寝汗の症状がみられる病気の一つなのです。

症状として、激しい寝汗のほか、気だるさや疲労感などが初期症状としてみられます。悪化してしまうと最悪死を招く場合もある怖い病気なのでなるべく早く発見する必要があります。

早期発見をして症状が悪化するのを防ぐためにも、寝汗があまりに激しいときは一度病院にいきましょう。

詳しくは、白血病の初期症状を紹介!あざやかゆみなどに要注意!を参考にしてください。

まとめ

寝汗の役割

寝汗がひどいと悪い理由

・睡眠の質が下がる

・体臭がきつくなる

・乾燥しやすくなる

・血液がドロドロになる

寝汗がひどい原因

・ストレスによる自律神経の乱れ

・飲酒によるアセトアルデヒドの分解

・生理前によるホルモンバランスの乱れ

・妊娠初期の症状

・老化による更年期障害の可能性

・病気の可能性

寝汗の改善方法

・寝室を快適にする

・ストレスをためないようにする

・生活リズムを整える

寝汗の症状がある病気

・風邪・インフルエンザ

・自律神経失調症

・バセドウ病

・結核

・白血病

以上が今回の記事のまとめになります。

寝汗がひどくなる場合の主な原因はストレスによるものです。自分ではあまり感じていないという人もいるので、寝汗がひどくなった時はストレスが溜まっている合図かもしれません。入浴や運動をして、自律神経を整えましょう。

またあまりもの寝汗が激しい時は、病気の可能性もあるのでなるべく早く病院にいきましょう。寝汗のない快適な生活を手に入れましょう!

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