痙攣性便秘の原因とは?食事やストレスとの関係について

最近、便秘に悩む方が多くなっているとよく耳にします。便秘が続くと身体に様々な症状がでてきます。肌荒れ・イライラ・不快感・腹痛・お腹の張り・食欲低下・・・などが現れてしまいます。一刻も早く改善したいですよね。

今回は痙攣性便秘について記事を書いています。痙攣性便秘を知って改善方法を知りましょう。

痙攣性便秘とは?

便秘
出典:http://simplywellblog.org

・便秘について

まずは便秘についてですが、毎日排便があるからといって腸が健康とは限りません。毎日出ていても、便が固くて残便感があったり、量が少ない場合も便秘と言えます。

週に三回以上スッキリとした便が出る状態が理想の状態と言えます。みなさんの腸の状態はいかがですか?

便秘の種類の中には便秘と下痢を交互に繰り返してしまう『痙攣性便秘』という便秘があります。主な原因はストレスによるものといわれています。今回は便秘の中でも痙攣性便秘にスポットを当てて記事を書きますので心当たりのある方は是非読んでくださいね!

・痙攣性便秘の特徴

はじめに痙攣性便秘の特徴ですが、先ほども書いたとおり便秘と下痢を交互に繰り返すのが大きな特徴です。

痙攣性便秘の原因は、ストレスなどで腸に負担がかかり、腸のぜん動運動が強くなりすぎて痙攣を起こしてしまうために起こります。

腸の運動が活発になりすぎてしまっているために、消化・吸収が間に合わず下痢や便秘を繰り返してしまいます。

腸の運動が『強い』のが痙攣性便秘の特徴です。

ここでもう一つの便秘の種類をご紹介したいと思います。それは運動不足や水分不足、ダイエットによる食物繊維の不足などで起こる『弛緩性便秘』です。

この弛緩性便秘の特徴はぜん動運動が弱く、便を先に送り出すことができずに便秘になってしまうものです。腸の運動が『弱い』のが弛緩性便秘の特徴です。痙攣性便秘と弛緩性便秘は同じ便秘ではありますが、原因となる腸のぜん動運動の異常が反対なため改善方法も反対です。

痙攣性便秘の原因①自律神経の乱れ

自分の便秘を知って、正しい改善方法を実行することが便秘解消の早道です。では痙攣性便秘の原因と改善方法を詳しく説明していきたいと思います。

まず挙げられるのが、自律神経の乱れが原因となる場合です・

◆自律神経の乱れる原因

イライラする女性
出典:http://www.emeliasam.com

自律神経が乱れていると便秘になりやすい。と、よく耳にしますよね。同じくストレスを溜めやすい方も便秘になりやすいですよね。ストレスも自律神経に大きく関わってきますので合わせてご案内します。

自律神経は交感神経と副交感神経の2種類ありますが、自分で意識してコントロールすることは出来ません。昼間など活発に働いているときは交感神経が優位になります。逆に眠っている時や、リラックスしている時には副交感神経が優位になります。

ストレスが溜まってイライラして眠れなかったり、睡眠不足などで交感神経が活発になりすぎるとリラックスする副交感神経が優位にたつことができません。この状態が続くと自立神経の乱れにつながってしまいます。

では、なぜ自律神経の乱れが便秘の原因になるかと言いますと、自律神経は呼吸や循環器、消化吸収などに関係があるからです。自立神経の乱れは、消化吸収の機能がスムーズにいかなくなるために腸に悪い影響を与えてしまいます。

自立神経が乱れてしまう原因は

・生活習慣の乱れ
・ストレス
・睡眠不足
・アルコールの過剰摂取
・暴飲暴食

などがあげられます。

◆自律神経の乱れの改善方法

自律神経 改善
出典:http://topicks.jp

自律神経の乱れを改善する方法としては

1、規則正しい生活を送る

寝不足は自律神経を乱れさせてしまう大きな要因の一つです。

眠れないからといって、テレビやパソコンを見ていると脳が活発になってしまいます。脳が活発になるとますます眠れなくなり、イライラしてしまいますよね。その状態では、副交感神経が優位になることは出来ません。

寝不足を感じたときやストレスを感じているときは、眠れなくても布団に入って身体を休めるようにします。部屋の明かりを暗くして、なるべくゆったりとした気持ちで過ごすように心がけましょう。

目を閉じて深呼吸を繰り返しているうちに、徐々にリラックスしてきます。朝は太陽の日差しを浴びて起きるようにします。イライラを忘れて、一日のはじまりを気持ちよく過ごしましょう。

2、食生活を改善する

ストレスが溜まっているときは、ついつい食べ過ぎたり、アルコールを飲みすぎたりしてしまいがちですよね。

食生活の乱れは胃や腸に負担をかけてしまい、ますます便秘になってしまいます。痙攣性便秘は腸の運動が強すぎてしまうために起こるので、腸への余計な刺激は避けたほうが賢明です。

便秘には食物繊維をとればいい!と、思っている方もたくさんいると思いますが食品によっては逆効果になってしまう場合もあります。

食物繊維には『水溶性』『不溶性』があります。水溶性のものは摂取すると、水に溶けて膨らみゼリー状になるため胃や腸に負担をかけずに便として排出されるので、痙攣性便秘の方は腸への刺激を避けて、水溶性食物繊維をとるようにします。

逆に、不溶性のものは水に溶けずに水を吸収して膨らみます。そのため、腸を刺激してぜん動運動を活発にしてしまいます。ぜん動運動が弱い弛緩性便秘の方は、不溶性食物繊維をとることをオススメします。

痙攣性便秘の方が不溶性食物繊維をとると、腸が刺激されすぎて更にぜん動運動が活発になりすぎてしまい、下痢と便秘が悪化してしまう恐れがありますので気をつけて食べるようにしてください。

水溶性食物繊維が含まれている食品

・りんごやみかんなどの果物類
・こんぶやわかめなどの海藻類
・寒天
・こんにゃく
・きのこ類

痙攣性便秘の原因②腸内環境の乱れ

次に挙げられる原因は、腸内環境が乱れることです。

②腸内環境が乱れる原因

ジャンクフード
出典:http://www.telegraph.co.uk

自律神経を整えて、食生活を改善しても腸内環境が乱れていたら何回でも便秘を繰り返します。

腸内環境が乱れる原因は様々ですが、大きな要因に食べ物や飲み物などの食生活の乱れが原因としてあげれらます。ファーストフードやコンビニエンスストアのお弁当、外食が多い方は食品添加物を多く摂取しています。

食品添加物を多くとりすぎると、腸内で消化吸収を助ける善玉菌が減り有害な悪玉菌が増えてしまいます。その結果、腸内環境が乱れる原因になります。

さらに、暑いからといって冷たい飲み物ばかり飲んでいませんか?冷たい飲み物ばかり飲んでいると、身体の内側から冷えてしまいます。身体の内側の冷えは腸内も冷やしてしまい、せっかく良い働きをする善玉菌の活動を鈍らせてしまいます。

次に、腸内環境が乱れる原因として、生活習慣の乱れがあげられます。不規則な時間に食べる食事や不規則な生活、睡眠不足、運動不足などが重なると腸内で悪玉菌が増えてしまいます。

また、善玉菌は免疫細胞を刺激して免疫力をあげるため、悪玉菌が増えてしまうと善玉菌の動きは弱まり免疫力も低下してしまいます。

悪玉菌が増えすぎてしまうと身体に様々な症状がでてしまいます。

・肌荒れ
・太りやすくなる
・生活習慣病のリスクがあがる
・便秘が治りにくい

など。
女性にとっても健康にとっても、悪玉菌が増えてしまうのはよくありませんよね。善玉菌が多い腸内環境を目指せば、消化吸収を助けてくれるので自然と便秘の解消にも効果が出ます。

◆腸内環境の乱れを改善する方法

ヨーグルト
出典:http://insights.ingredientsnetwork.com

では善玉菌を増やすのに効率的な方法を2つご紹介します。

1、善玉菌を増やす食べ物を摂取する

・ヨーグルト
・納豆
・チーズ
・漬物

などの発酵食品は善玉菌を活発にします。逆に悪玉菌の栄養は肉類などのタンパク質なので、お腹の調子がよくないときは避けたほうがいいと思います。

毎日の食事の中で善玉菌に良いものを少しづつ摂取して、腸内環境を改善しましょう!

2、サプリメントで摂取する

善玉菌の栄養になる食品の代表がオリゴ糖です。意外と安価で手に入りますので、毎日食品で摂取することが難しい場合は、粉末のオリゴ糖も販売されていますのでヨーグルトに混ぜて食べたり飲み物の中に溶かして飲んだり、気軽に摂取することが出来ます。

ヨーグルトとオリゴ糖の組み合わせは、腸内環境を整えるビフィズス菌も同時に体内に取り入れられますので、特にオススメです。

痙攣性便秘で避けたほうがいい事

最後に痙攣性便秘では避けたほうがいい事を書きたいと思います。

・下剤を飲む

下剤
出典:http://www.globalhealingcenter.com

便秘の時は下剤を使ってしまう方も少なくないと思いますが、下剤は腸壁を刺激して腸の運動を活性化するので腸の運動が強い痙攣性便秘の方には逆効果になってしまいます。

下剤に頼らず、根本から改善していくことを強くオススメします。

・激しい運動は避ける

激しい運動
出典:http://www.livestrong.com

自律神経の乱れには軽めの運動は効果的ですが、腹筋などの運動は腸に刺激を与えすぎてしまうため、ますます腸の動きが活発になってしまい便が出にくくなります。

運動をする場合は、軽めのウォーキングやジョギングなどの有酸素運動にしましょう。

まとめ

いかがでしたか?

今回は下痢と便秘を繰り返す痙攣性便秘について記事を書いています。まずは自分の便秘の種類を考えて、正しいケアをしましょう。

腸は第二の脳といわれています。ストレスを受けやすい現代社会では、便秘も現代病と言えます。身体の内側の乱れを改善することが、便秘解消の第一歩です。ストレスを溜めず、下剤に頼らずスッキリ快便ライフを送りましょう!

  
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