ペットボトル症候群とは?症状や原因、治療法を知ろう!糖分や水分の摂り方に注意しよう!

健康体の若い人が、突如、呼吸困難や意識不明な状態になり病院に運び込まれることがあります。調べてみると、急性糖尿病であることがわかり、その多くは清涼飲料水を大量に飲んでいたことから、この病気は名づけられました。最近は増えているそうです。

熱中症予防に清涼飲料水を無理して飲んでいる方もいらっしゃると思います。若者だけでなく、中高年の方も要注意なので、ぜひペットボトル症候群について知っておいてください。

ペットボトル症候群とは

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正式名称は、ソフトドリンク・ケトアシドーシス、または清涼飲料水ケトーシス、英語ではPET bottle syndrome とも言われます。清涼飲料水を大量に飲み続けることで起こる急性の糖尿病なのですが、年齢に関係なく誰にでも起こりうるものです。

熱中症対策にスポーツドリンクなどを常に飲む人もいると思いますが、もしかしたら、ペットボトル症候群になりかけている可能性もあります。脅かすわけではありませんが、それほど、わたしたちは意識せずに「急激に」「大量に」「糖分を」摂取してしまっているかもしれないのです。

今回は、普段よかれと思ってしている水分補給のよりよい方法とともに、ペットボトル症候群にならないための知識を身につけておきましょう。また、万が一お友達がそうなったときにまず何をすべきかもお教えしますね。

糖尿病性ケトアシドーシス(急性糖尿病)とは

血液が酸性になることをケトアシドーシスといいます。”糖尿病性ケトアシドーシス”とは、血液の中の血糖値が増えることで、急性代謝失調を起こしてしまい、体内で極度にインスリンが足りなくなることで、血液中のぶどう糖を分解できなくなり発症します。

これは血液中にインスリンの分泌がほとんどない1型糖尿病と呼ばれる糖尿病で起こる場合が多いのですが、2型糖尿病(インスリンの分泌はある)でも、急激な高血糖の状態になって発症することもあるのです。この急激な高血糖の状態を作り出すもののひとつが、ペットボトル症候群なのです。

糖尿病ケトアシドーシスは、ひどい場合には昏睡状態に陥ったり、脳浮腫を引き起こしたり、また時には死に至るおそれもある症状なのです。ペットボトル症候群が引き金になり、糖尿病ケトアシドーシスの症状を起こすこともありますから要注意です。その症状を見てみましょう。

糖尿病ケトアシドーシスの症状

血糖値を下げる働きをするインスリンが極度に不足してしまうと、身体の中で摂取した糖質を分解できなくなり、エネルギーに変えることが出来なくなります。すると身体は糖質の代わりに、身体に蓄積されているたんぱく質や脂質を分解してエネルギーに変換します。その時に、副産物として「ケトン体」というものが生まれます。このケトン体が増えすぎると、ふだんは弱アルカリ性のはずの血液が、酸性に傾いてしまい、糖尿病ケトアシドーシスの発症につながります。

  • 体の中にたまった糖分を尿と一緒に排泄しようとするため、尿の量が増える
  • 尿の量が増えることで体の中の水分が減り、脱水症状を起こすこともある
  • 吐き気がしたり、胃や胸がむかむかする
  • 嘔吐することもある
  • めまいがおきる
  • 脈が速くなる
  • 異常な眠気を感じたり、体がだるくなる
  • 呼吸が早く深い規則的ものになる(クスルマウル呼吸)
  • 吐く息にアセトン臭(フルーツのような臭い)が混じる
  • 意識障害がおこることもある
  • 昏睡状態に陥ることもある

これらの症状は、ペットボトル症候群とも共通するので、知っておきましょう。

クスマウル呼吸とは

代謝性のアシドーシス(血液の酸性化を代謝で正常に戻そうとする働き)がうまくゆかない状態のとき、それを補おうとして呼吸性のアシドーシスとして起こる独特の呼吸で、深呼吸のように深い呼吸が規則正しく続きます。息を吸う時間のほうが吐く時間より長いのが特徴です。

このとき、ケトン体のひとつであるアセトンが吐く息にも出てくるので、フルーツのようなアセトン臭がするのは、そのせいです。これも、糖尿病ケトアシドーシスの特徴と言えます。

ペットボトル症候群の原因は

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ペットボトル症候群、つまり清涼飲料水に含まれる糖分によって起こる急性糖尿病の原因は、ずばり、糖分の多い飲み物です。糖分の多い飲み物は、世の中に沢山ありますし、わたしたちも普段美味しくいただいています。一番の原因は、その飲み方なのです。

知らないうちに糖分過剰摂取になっている

清涼飲料水は飲み口がいいため、また冷やしてあると甘みをあまり感じないため、一気に沢山飲んでしまいがちです。体の中の水分が減っているときに、これらを一気にがぶがぶ飲んだら、血液中の血糖値は一気にあがってしまいます。そして、ペットボトル症候群を引き起こすのです。

冷たいアイスにも、糖分はたっぷり含まれています。けれども、冷たすぎて一気に何十本も食べることの出来る人はそういないでしょう。あとで詳しく述べますが、たとえばコカ・コーラの500ml1本の糖分は、ガリガリ君ソーダ3本を一気に食べるのと同じです。

問題は、喉が渇いた状況、つまり体に入りやすい状態で本人が意図せずに糖質過剰摂取になってしまうこと、そして入っている糖分に気づかず、食べ物の糖質とあわせて知らずに過剰摂取になりやすいのが、ペットボトルの清涼飲料水なのです。

どんな飲み物が危ないの?

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熱中症のことも広く知れ渡るようになり、また1日に2リットルは水分をとると体に良いという情報なども流れ、現在の日本では意識して水分をとるように心がけている人も多いことでしょう。でも、ちょっとまってくださいね。水分といってもいろいろありますよね。

どんな水分をどう摂取すればよいのでしょうか。まずは、ペットボトル症候群のきっかけになりうる”糖質の多い”飲み物とは、どんなものでしょうか。

糖分の多い清涼飲料水はどこを見ればいいの?

ペットボトルは大抵500mlですね。この中に、糖分はどのくらいはいっているのでしょうか。今、手元に、とあるメーカーのコーヒー飲料(500ml)があります。ラベルを見てみますと、こう書いてあります。

原材料名  加藤練乳、砂糖、コーヒー、香料、、、、(以下略)

次に、成分表示をみてみると、このように書いてあります。

成分表(100ml当たり )

エネルギー50kcal、たんぱく質0.6g、脂質0.7g、炭水化物10.2g、ナトリウム33mg

おかしいですね。成分に糖質とはどこにも書いてありません。でも、原材料には加糖練乳や砂糖と書いてありましたよね。それでは、他の飲み物を見てみます。フルーツの香りのする夏に人気の清涼飲料水です。

原材料名  果実、 砂糖類(果糖ぶどう糖液糖、果糖)、食塩、酸味料、香料

成分表(100ml当たり )

エネルギー34kcal、たんぱく質0g、脂質0g、炭水化物8.4g、ナトリウム44mg

こちらも、原材料には糖類と書いてありますが、成分には糖質とは書いてありません。

炭水化物から食物繊維をひいたものが糖質です

実は、清涼飲料水の成分にある「炭水化物」というのがざっくり言うと糖質のことなのです。糖尿病の患者さんやそのご家族はよくご存知だと思いますが、糖尿病患者は食事療法では「糖質制限」をすることが一般的です。

この糖質制限の食事とは具体的に何を減らすかというと、ごはんやパン、麺類、小麦粉をつかったお菓子、白砂糖などです。避けたほうがよいものとして、牛乳や果汁、そして成分無調整の豆乳などがあります。糖質はとても甘く感じるものばかりとは限らないのです。

糖分はとらないほうがいいのか

糖質は体のエネルギーの元ですから、糖尿病やその他の病気で制限されている人以外には、必要なものです。とらないほうがいいわけではありません。しかし、一度に大量にとりすぎると、急性の糖尿病になる可能性があるのです。摂り方と、量に気をつければよいことなのです。

糖質というのは、さらに細かくわけることができます。また、糖質の中でも糖類というものと区別して考えられます。

糖質とは

炭水化物から食物繊維をひいたものが、糖質だと言いました。この糖質には、以下のようなものがあります。

  • 多糖類(でんぷん、オリゴ糖、デキストリンなど)
  • 糖アルコール(キシリトール、エリスリトール、ソルビトール)
  • その他(アスパルテーム、ステビアなど)

糖類とは

単糖類や二糖類の総称で、糖質から、上記の多糖類、糖アルコール、その他を除いたものとなります。

  • 二糖類(砂糖、乳糖、麦芽糖など)
  • 単糖類(ブドウ糖、果糖など)

ですから、細かくいうと、糖質だからだめ、炭水化物は全部だめ、というわけではないのです。例外として、糖尿病や予備群の方、あるいはそういう指示のある方は医師の指導に従って食べ物に気をつけていただくのは勿論ですが、そうでない場合は糖分や糖質は普通にとってよいものなのです。ただし、その量には充分気をつけなければなりません。

ペットボトル清涼飲料水に含まれる糖質の量はどのくらいか

さて、問題の清涼飲料水に含まれる糖質(炭水化物から繊維質をひいた量)の量を見てみましょう。以下は全て、ペットボトル1本に含まれる炭水化物の量です。

  • コカ・コーラ(500ml)      炭水化物 56.5g
  • アクエリアス(500ml)      炭水化物 23.5g
  • ポカリスエット(500ml)     炭水化物 31.0g
  • ファンタグレープ(500ml)    炭水化物 57.5g
  • カルピスウォーター(500ml)     炭水化物 55.5g
  • カゴメトマトジュース(265ml)  炭水化物 10.33g(糖質、と表記あり)
  • ソルティライチ(500ml)               炭水化物 42.0g
  • おいしい無糖(500ml)        炭水化物  0g

みなさんのよく飲まれる清涼飲料水はありましたでしょうか。清涼飲料水に含まれる糖質は、糖類であるものや、糖類に糖質が足されているものもあります。

ここではざっくりと炭水化物としますが、これらは一体どのくらいの糖質の量なのでしょうか。

角砂糖何個分もの糖質を一度に飲んでるかも?

角砂糖の成分はお米などの糖質とは違うものなので、ごはんと清涼飲料水は安易に比較できませんが、飲み物やお菓子にはいっている糖質は角砂糖何個分、で表すことができます。

さて、角砂糖1個はおよそ5gです。1個の角砂糖には、5gの糖質が含まれています。そこで、前述した飲み物に含まれる糖質をみてみましょう。

  • コカ・コーラ(500ml)      角砂糖 11.3 個分
  • アクエリアス(500ml)      角砂糖  4.7  個分
  • ポカリスエット(500ml)     角砂糖    6.2  個分
  • ファンタグレープ(500ml)    角砂糖   11.5 個分
  • カルピスウォーター(500ml)     角砂糖   11.1 個分
  • カゴメトマトジュース(265ml)  角砂糖     2    個分(糖質、と表記あり)
  • ソルティライチ(500ml)               角砂糖     8      個分
  • おいしい無糖(500ml)        角砂糖    0     個分

暑い日などに喉が渇いた、とコーラを一本、アクエリアスを一本、カルピスウォーターを一本飲んだら。。。合計で角砂糖27個分にもなります。でも、あまり甘いと感じないのに、と思う方もいらっしゃるでしょう。

冷たい飲食物には、人は甘みを感じにくいように出来ています。ぬるくなって炭酸がぬけた炭酸飲料を飲んで甘すぎると感じた経験はありませんか。人が甘みをもっとも感じるのは、25度から40度までなのです。

健康のために水分摂取!の良い点と悪い点

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でも、健康のために水分をとると良いと聞きますし、熱中症対策には体に吸収されやすいスポーツドリンクがいいとも聞きますよね。では一体、どうしたらよいのでしょうか。水分摂取の良い点と悪い点をみてみましょう。

水分を摂取することの良い点と悪い点

熱中症対策には、水分摂取は欠かせませんよね。それはなぜでしょうか。夏は陽射しの暑さで体温があがります。そして、体温調整をしようと汗をかきますから、体の中の水分は減ります。これが進むと脱水症状を起こしますから、水分の補給が必要となります。

けれども、汗を大量にかいたときには汗と一緒に塩分も体から出てしまっています。そんな場合に水ばかりを補給すると、血液中の塩分のバランスがくずれ、けいれんを起こす場合もあります。熱中症対策には、スポーツドリンクなどの塩分も含まれた吸水性のよい清涼飲料水はかかせないのです。

水分摂取そのものは必要なことで、良い点も悪い点も、そのとり方によって変わってくるのです。

1日に飲む水分の適量は?

わたしたちが1日に必要な水分量は、個人差もありますが成人でおよそ2.5リットル必要だと厚生労働省はいっています。

通常、人は排尿や排便で1日に1.6リットルの水分を失い、呼吸や汗で0.9リットルほどの水分を失います。この合計が2.5リットルというわけです。ということは、ペットボトル(500ml)を5本分もとらなければいけないのでしょうか。

人は体の中で水分を作っている

普通の生活をしていると、わたしたちは食べ物からおよそ1リットルの水分を摂取しています。さらに、体内で0.3リットルくらいの水分を作り出していますから、その合計が1.3リットルになります。

必要量2.5リットルからこの分をひくと、意識して水分をとらなければならないのは、たった1.2リットルなのです。そして、季節にかかわらず、汗をかいたときには水分と塩分の適量の摂取が必要となってきます。

適切な水分のとり方

のどが渇いたと思ったときには、すでに体が脱水し始めているのです。本当は、のどの乾きを感じる前から、少しずつ水分を摂ることが重要なのです。たとえば、水分が不足しやすい寝る前や、スポーツをする前、した後、お風呂の前後などには、意識して水分を摂ることが重要だと言われます。

また、お酒を飲む方は、お酒の合間と飲んだあとの水分は大切です。アルコールを分解するために、体は水分を使いますし、アルコールには利尿作用もあるのです。ですから、汗をかかなくとも、お酒を飲むことはスポーツをすることと同じと覚えておいてくださいね。

アルコールに水分が含まれているじゃないか、と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、アルコールでは水分補給はできないものと思ってください。

水分をたくさん摂ればよいのか

実は、水分もとりすぎると、毒になります。水分をとりすぎることで体が冷えてしまい、余分な水分が体にたまり、排泄されないと、むくみをおこしたり、体のたるみを引き起こします。

こういったむくみは、お風呂に入ってマッサージしたくらいでは治りにくいものです。あくまで、水分は適量を、適切に摂取することが大事なのです。

ペットボトル症候群は甘い飲み物だけ気をつければいいの?

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血液の中の糖質が急激に増えることでインスリンが働かなくなり、ペットボトル症候群は起きます。血液の中の糖質が増える場合とは、甘い飲み物を一気に飲み過ぎた時だけでしょうか。

いえ、他にも気をつけてほしいことがあります。それにはまず、わたしたちが1日に必要な糖質の量を知ってください。

1日に必要な糖質の量

2010年に発表された厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」によると、その人の1日に必要なエネルギー総量の5割から7割を糖質で摂取するべきとされています。それと同時に、糖質はこれ以上はとらないほうが良い、という医学的数値も出ています。ですから、人は1日にこれだけの糖質を摂りましょう、これ以上はダメです、と一概には言えないのが事実なのです。

ひとつの目安として、30代のデスクワークの女性だと1日に必要なエネルギー量はおよそ1750kcalです。その6割を糖質で摂るとすると、1050kcalを糖質でとるべき、ということになります。1050kcalは、炭水化物量にしておよそ260gほどです。

白米のご飯をお茶碗にかるく1杯(150g)食べたとして、それに含まれる糖質はおよそ55gですから、1日3食パンまたはご飯を食べたとして、55g×3=165g、1食が菓子パンだったとすると軽く260gは超えます。これに清涼飲料水を飲んだら、1日に摂取する糖質量はもう充分、ということになりますね。

最低限必要な糖質量は

エネルギーのために必要な糖質量が265g(30代、デスクワークの女性の場合)でしたが、このエネルギーはどうしても糖質でとらなくてはならないわけではありません。

ぶどう糖しかエネルギーとして利用できない脳や神経組織や赤血球などのためにどうしても必要な糖質の量は、日本人の場合1日におよそたったの100gだとされています。

糖質の多く含まれる食品

飲み物だけでなく、糖質が多く含まれる食品は沢山あります。白砂糖、食パン、おもち、白米、じゃがいも、バナナもそうです。果物やイモ類は血糖値があがりやすい食べ物ですし、缶コーヒーには沢山の糖分がはいっています。食べ物と飲み物の組み合わせにも気をつけたいですね。

甘くない、糖質のない飲み物なら沢山のんでもいいか

甘くない飲み物、たとえばペットボトルのお茶、無糖の紅茶や珈琲などには、糖質は含まれていません。けれども、これらは利尿作用があるのです。沢山飲みすぎると、水分をとっているのに、水分不足の原因を知らずにつくっているかも知れないのです。

体の水分が減ると、脱水症状がおきたり、血液の濃度が濃くなったりします。他の病気にもつながりますから、1種類だけを一気に大量に飲むのは気をつけたいものです。カフェインのはいっていないハーブティーのペットボトルが、一番のお勧めです。わたしは冷たい珈琲が大好きなので、珈琲を飲んだあとは、カフェインレスの飲み物を常温でこまめに飲むようにしています。

急性の糖尿病になるとどうなる?

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ペットボトル症候群、急性糖尿病の症状は、前述した糖尿病ケトアシドーシスの症状と同じですが、早い治療がとても大切です。最初にあらわれる症状や、自分の状態を知っておくことも大切です。こんな症状があったら、要注意です。

  • だるい
  • ここ最近ストレスを強く感じていた
  • 過労気味だ
  • 数日、ろくな食事をしていなかった
  • やたらトイレが近い

こんなときには、糖分の多い清涼飲料水の摂取をただちにやめ、遠慮せずすぐに病院へ行きましょう。ほうっておいて慢性化すると、他の合併症や感染症をひきおこしたりすることもありますし、ひどい場合は死にいたることもあるのです。

お友達がペットボトル症候群になったら

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急性糖尿病は本人も自覚なく突然倒れることも多いものです。いきなり嘔吐することもあるかも知れません。こうなると、本人ではどうしようもないものです。脱水症状から脱力を起こし意識はまだあるけれど、立っていることができないなどという場合もあります。

身近にいる人は、めまいなのか、持病なのか、ペットボトル症候群なのか判断は出来ません。まずできること、それは救急車を呼ぶことです。夏の陽射しの中で倒れたときには、日陰へ運ぶことができればいいのですが、無理な場合は冷やしたタオルなどで脇の下や首のリンパのあたりを冷やし、それ以上発汗しないようにすることも必要かもしれません。

救急車の呼び方

普通に暮らしていると、案外救急車を呼ぶ時にとまどってしまう人が多いようです。119番に電話をすると、「救急ですか消防ですか」と聞かれますから、「救急です」と答えましょう。

そして、具合が悪くなった状況をしっかりと伝えましょう。倒れた人の年齢、性別も必要です。できれば、普段飲んでいる薬などや、その日頭が痛くて薬を飲んだと言っていたなどという見逃しがちな症状も伝えられるとより良いです。

救急車が到着するまでには時間がかかりますから、それまでの変化も、見守りましょう。たとえば倒れたのが何時何分、その後けいれんが起きたら何時何分におきて何分まで続いた、などという具合です。また、見てあげている人以外に人手がある場合などは、救急隊の人がわかりやすいように、救急車のくる方向に案内に出ることも到着を早くする手段のひとつです。

意識がない、返事がない、吐き気を催していた、けいれんがある、等の場合は絶対に迷わず、ためらわず、救急車を呼んでください。

ペットボトル症候群の治療法は?

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病院での治療法は、点滴やインスリンの投与で血糖値を正常値に戻す治療となります。

場合によっては糖尿病(2型)へ進展してしまう場合もあるので、入院して治療、回復する間での経過観察と検査が必要となってきます。

日常気をつけられること

暴飲暴食や偏食を避ければ、ペットボトル症候群もかなり防げるはずです。たとえば、お友達が糖分の多いペットボトルをがぶ飲みしていたら、さりげなく教えてあげたり、お互いに気をつけ合うのもよい人間関係ではないでしょうか。日頃から、糖分の多い清涼飲料水の過剰摂取に気をつけましょう。

  • 過労に注意する
  • ストレスをためないようにする
  • 暴飲暴食はやめる
  • 食事はなるべくバランスよく
  • 睡眠をしっかりとる

などを心がけることで、ペットボトル症候群だけでなく、いろんな病気のきっかけを減らすことができるのです。

まとめ

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食べ物はその人の体をつくるもとです。自分が口にするものに何が含まれているのか、興味をもつことも大切です。バランスのよい食事を心がけつつ、ストレスもためないよう、自己管理できるといいですね。

  
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